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「わき腹チクチクは肝臓の危険信号」

Posted April. 04, 2005 00:25,   

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▲お腹が痛ければ、すべて胃腸病?

2週間前、道を歩いていた57歳のA氏。急にひどい腹痛におそわれた。A氏は「胃腸に穴が開いた」と思って、急いで救急病院を訪れた。

診断の結果、顔と首の静脈が腫れていた。医師は循環障害と見て、胃の内視鏡の代わりに心電図検査をした。予想は的中した。急性心筋梗塞が腹痛の原因だった。A氏は急いで重病患者室に移された。

急性の腹痛は、肺、肝臓、心臓に異常が生じた時にも起こる可能性がある。もし原因がわからない腹痛が起きたら、このような臓器の異常を疑わなければならない。

しかし、空腹の時に腹痛が起きたが、なにか食べたり飲んだりしたら消えたと言う場合、胃腸疾患の可能性が高い。食べ物が胃酸を中和させて、痛みを和らげたのだ。

胃酸が食道で逆流すれば、主にみぞおちから食道がひりひりと痛む。胸が苦しくなる可能性もある。この時、水を飲んだだけでも痛みを和らげることができる。一方、胃・十二指腸潰瘍なら、腹痛は主に空腹の時だけに表われ、食べ物を食べれば消える。

一方、下腹部に痛みがあって、同時に便の回数が急に増えたり便が細くなるなど、排便習慣が変わった場合、大腸疾患の確率が高い。

▲胸の痛みは心臓が悪いから?

30代半ばの会社員B氏は、2年以上も胸が苦しい。チクチク痛む時もある。B氏は「もしかして肺や心臓に問題があるのではないか」と心配してきた。

B氏は周囲の勧めで、大病院を訪れた。心電図と運動負荷検査を受け、肺のコンピューター断層撮影(CT)検査をした。しかし、病気は発見されなかった。医師は「筋肉の損傷のようだ」と言った。

このように胸の痛みは、筋肉の損傷や胃酸逆流が原因の場合が多い。しかし、胸の痛みは同時に、心臓疾患の重要な予兆症状でもある。したがって、痛みの具合をよく観察しなければならない。

43歳になった入社10年目の大企業課長C氏の事例。最近、登山の最中に急に胸が苦しくなり、息切れに襲われた。幸い痛みはすぐに消えたが、翌日の下山途中に事件が起こった。急に体から力が抜けて、意識を失ったのだ。狭心症だった。

C氏のように普段は痛くなかったのに、階段や登山の時に胸が痛くなれば、心臓疾患を疑わなければならない。普通、心筋梗塞の時は30分以上ひどい痛みが続き、狭心症の段階では2〜5分間の痛みが生じて消える場合が多い。

▲腰が痛ければ、腎臓疾患の可能性

30代半ばの会社員D氏は、数日前、急に右のわき腹にチクチクする痛みを感じた。初めは筋肉痛だと思った。ところが、痛みはさらにひどくなった。もしかと思って病院を訪ねた。

思いがけない診断。医師は「肝臓が腫れている」と言った。普段、酒を飲みすぎたせいだという。医師は「酒を解毒できず肝臓が腫れて、周辺の骨と筋肉を圧迫したために、このような症状が表われた」と説明した。

もしD氏が自分で筋肉痛だと思って、病院に行かなかったらどうなっていただろうか。1週間ぐらいで肝臓は元の大きさにもどったことだろう。そうすればD氏は「筋肉痛が消えた」と思うに違いない。そして、また暴飲をして肝臓が腫れ、それが繰り返されることによって、徐々に悪化しただろう。

肝臓に問題が起こった時も、腰痛となって表われる場合が多い。特に、腎盂炎の時は大半が腰痛を伴う。脾臓が腫れた時も、左の腰が痛い。

腰周辺の痛みは、このように体の中の臓器が肥大した時に生じる場合が多い。したがって、激しい運動をしなかったのに腰が痛くなれば、検査を受けたほうがよい。

▲消化不良はすべての病気の兆候

35歳になったE氏は数日前、急に食欲がなくなった。疲れやすくなり、右腹の重い感じが普段より強くなった。医師は「脂肪肝」という診断を下した。

60歳のF氏は最近、足が腫れて消化が悪い。これまで1度も病気で寝こんだことがない健康体質だった。胃の内視鏡検査の結果、胃炎という診断だった。しかし、胃炎治療をしても症状は消えなかった。普段、毎日焼酎2本ほど飲んでいた。もしかしてと思って、肝臓の超音波検査を受けた。肝硬変が発見された。

消化不良の原因が、心臓疾患の場合もある。40代後半のG氏がそのケースだ。

G氏は最近になって、消化が悪く、嘔吐の症状がひどくなった。病院で狭心症と診断された。G氏のように心臓疾患者の約10%は胸の痛みがなく、消化不良や嘔吐の症状が表われる。

(アドバイス=セブランス病院消火器内科アン・サンフン教授、江南聖母病院消火器内科チェ・ミョンギュ教授、ソウル牙山病院心臓内科朴スンジョン教授、腎臓内科朴スギル教授)



corekim@donga.com