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[創刊企画]ヒューマン・キャピタルが未来だ

[創刊企画]ヒューマン・キャピタルが未来だ

Posted March. 31, 2005 23:24,   

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●シンガポール・ラッフルズ・ジュニアカレッジ

「ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)など、米国のアイビーリーグ(米東部地域8名門私立大学)の入学許可114人。スタンフォード大学、カーネギーメロン大学など、米国の他の名門大学入学許可を含めれば381人」。

シンガポール大学予備学校(韓国の高校に該当)のラッフルズ・ジュニアカレッジの昨年の卒業生の成績だ。全体卒業生(742人)の半数が、米名門大学に進学したのだ。ラッフルズは、米国を除いて世界で、アイビーリーグ進学の実績が最もいい学校だ。これまで、ウォール・ストリート・ジャーナルにもその事実が報道され、同学校は米国でも話題になった。秘訣はなにか。先週ラッフルズを訪れた。韓国記者は初めてだそうだ。

そこで会った呉祐頴(オ・ユイン、17)君の夢は、米スタンフォード大学への入学。英才中学校首席で卒業した呉君だが、最近は1日に5時間も寝ることができない。来月、米大学修学能力試験(SAT)で1550点以上を取ることが彼の目標だ。ラッフルズには、5人の入試専門家がいる。彼らは、米国、英国、カナダなどの国家別に担当が決まっていて、学生の進学指導をする。

しかし、ラッフルズが特別な理由は他にある。シンガポール最高の学校だが、学費は1ヵ月にシンガポールドルで28ドル(約1万7000ウォン)しかかからない。「才能があれば、最高の教育を提供する」という方針を定めた政府の支援を受けているのだ。それだけではない。海外の名門大学に進学する生徒たちが望めば、毎年数千万ウォンの学費を政府が全額奨学金として援助する。

その代わり学業を終えた後、必ずシンガポールに戻って少なくとも6年間、政府や政府傘下の企業で働かなければならない。ウィンストン校長は、「歴史は23年しかないが、シンガポール政府や経済界の要職に同窓たちが大勢進出している」と話した。

●インド工科大学(IT)

インドでは、毎年1200万人が高校を卒業する。そのうち優秀な学生20万人ほどがインド工科大学(IIT)を受験するが、合格者は3800人だけ。しかし、それで終りではない。入学後の競争がさらに熾烈だ。激しい競争でストレスを受ける学生が多く、学内に別途の心理治療プログラムを設けるほどだ。

IITの7つのキャンパスの中でも、最高の秀才たちが集まるボンベイ・キャンパスで会ったメドヘッカ(19)君は、コンピュータ工学科3年生。大学入学前に、学部レベルの数学・物理学・化学を終えて、今は大学院課程の人工知能実験に没頭しているという彼は、「先に進んで行かなければ淘汰されるのが、この学校の鉄則だ」と話した。

彼の友達も誇らしげに「The survival of the fittest is the motto in IIT(最も相応しい人だけが生き残るのが、IITのモットーだ)」と話した。IITの名声は世界的だ。IITボンベイのバネルジ国際関係担当学長は、「IIT卒業生たちはインドの希望だ」と述べ、「数百のグローバル企業が、インドに群がり研究開発(R&D)センターを設立するのも、有能な人力をたくさん輩出しているからだ」と話した。

シンガポールとインドのいずれも、ヒューマン・キャピタルが国家競争力の核心だと考え、人材育成に国の未来をかけている。そして、人材選抜や管理は、徹底して競争原理に従っている。