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スーパーバクテリア、国内感染が深刻

Posted March. 28, 2005 23:17,   

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昨年11月26日、忠清北道忠州市(チュンチョンブクド・チョンジュシ)ギョヒョン小学校で、学校給食を食べた250人余りが集団赤痢に感染された。病院側は3世代抗生剤「セファロスポリン」を投与したが、なぜか薬はまったく効かなかった。病院側は緊急に「シプロフロキサシン」という他の抗生剤を投与し、やっと赤痢を治療した。

国立保健研究院は1999〜04年、治療を受けたことのないエイズ患者267人と、6ヵ月以上薬物治療をしながら治療に失敗した患者45人の耐性遺伝子を検査した。その結果、新規患者の耐性率は5%未満だったが、治療失敗者には71%が耐性があることが分かった。

医学界は、抗生物質が効かない耐性菌、いわゆる「スーパーバクテリア」の国内感染が深刻な水準であるという警告を発し始めた。

ソウル峨山(アサン)病院診断検査医学科の金美那(キム・ミナ)教授は28日、3世代抗生剤「バンコマイシン」に耐性を持つ黄色ブドウ球菌と肺炎球菌の危険性を警告した。

バンコマイシンはペニシリン(1世代)→メチシリン(2世代)に続く代表的な3世代抗生剤で、肺炎球菌に対する最後防御線だ。バンコマイシンは肌感染症、心内膜炎、関節炎など各種敗血症の原因になる黄色ブドウ球菌と尿路および創傷感染の原因菌である腸球菌、肺炎を誘発する肺炎球菌などの最後治療剤で、バンコマイシンが効かなければこの病は治療できない。

バンコマイシンに対し耐性を持った腸球菌の有病率は1996年、1%に過ぎなかったが、その後増え続け、00年には20%を越えた。

金教授は、「バンコマイシンが効かない肺炎球菌の発生はまだ些細な水準だが、他の治療薬が開発されなければ大災を避けられないだろう」と警告した。

特に、韓国は抗生剤耐性率が世界最高水準。メチシリンに耐性を持った黄色ブドウ球菌の国内感染率は66%で、米国の2倍にのぼる。肺炎菌の2世代抗生剤耐性率も73%で、経済協力開発機構(OECD)国家の中で最高水準だ。

専門家たちは、抗生剤濫用が抗生剤に対するバクテリアの耐性を高める最大の原因だと指摘する。細菌が抗生剤によく露出されれば耐性を持つようになるためだ。

特に01年、医薬分業実施以後にも、抗生剤濫用は続いていることと表われた。昨年12月、国民健康保険公団と食品医薬品安全庁が実施した抗生剤使用実態調査によれば、医師の67%が、「風邪患者に抗生剤を投与するのが、症状解消に別に役に立たない」と回答し、66%は、「にもかかわらず抗生剤が過多処方されている」と回答した。

疾病管理本部は29日、「国内抗生剤耐性菌の実態および国家的監視管理方案セミナー」を開催し、対策作りを急ぐ計画だ。



sohn@donga.com