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「定年はない」 退職同僚たちが作る創業ストーリ

「定年はない」 退職同僚たちが作る創業ストーリ

Posted March. 28, 2005 00:19,   

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▲劣る筋力は技術で補う〓金チャンウォン社長は30年間勤めた現代(ヒョンデ)重工業を1994年に定年退職した後、協力会社に再就職した。数ヵ所の下請会社に勤めるうちに、金社長は「こんな事なら仲間同士で十分できる」という自信を得て、2001年4月に定年退職した同僚12人を集めて会社を設立した。

「年寄り(ノインネ)」だけで仕事をしているからと注文を渋った協力各社も、納期に合わせてしっかりした部品が供給されるや、注文を増やし始めた。年間売り上げは、すぐ10億ウォン台にのぼり、純利益も出始めた。最近あは造船業界の受注が増えつつ、仕事はさらに増えた。

李相国(イ・サングク、67)生産部長は「若者より『筋力』は劣るが、技術は上で、社員同士の息が合っているから生産性はライバル会社よりよい」と話した。高い品質と生産性で同社は昨年、シンハン機械から「優秀な協力業社賞」を受賞したりもした。

1980年代後半、現代重工業で労組活動にも参加した金社長は、「注文を受けた仕事の納期が近付くと眠れないなど、今になって『経営者』の気持ちが理解できる」とし、「労働環境が大きく改善されただけに労働運動も変わらなければならない」と話した。

▲仕事と同時に回復した健康と自信〓「定年退職後、うつ病症状まで見られた。しかし、この会社でまた仕事を始めてから健康を取り戻しており、最近は娘から『お母さんは凄い』と言われ、自信がついた」。

現代重工業で「女性熔接勤労者」として働いて、1997年に定年退職した千江美子(チョン・ガンミジャ、66、女性)氏は再就職した後、若さまで取り戻したという。

千氏だけでなく、(株)ヒョクシンの他の「高齢勤労者」たちも、同じような経験談を話した。彼らは給料水準に対しても不満がなかった。現在の給料は定年退職前の半分以下だが、子供たちはほとんどが結婚しているので、生活に大きく役立つという。

同社の最高齢者である全国明(チョン・グクミョン、70)氏は「お金よりもっと大事なことは、朝出勤する『職場』があるということだ」とし「少なくとも10年間は、まだ働くことができる」と気炎を吐いた。

高齢であるだけに、社員たちの健康は会社にも重要な関心事だ。体に少しでも異常があれば、指定病院で健康検診を受けて充分休むようにしている。

高齢社会への備えができてない状況で、(株)ヒョクシンの事例は立派な代案になることができると専門家らは説明した。

LG経済研究院の李春根(イ・チュングン)常務は「企業が積極的に退職社員たちの創業を誘導すれば、高齢人材の活用度を高めて、高齢失業問題の解決にも大きく役立つ」と話した。



swon@donga.com sanjuck@donga.com