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「お金が回らない」…低金利などが原因

Posted March. 24, 2005 22:26,   

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インテリア業を営んでいる申良姫(シン・ヤンヒ、47、女性)さん宅のタンスの中には1500万ウォンの小切手一枚が一ヵ月もの間を寝ている。

先月末、マンションの契約金を払うために積立預金を解約したが、契約相手がいきなり態度を変えたため、契約に至らなかったのだ。

申さんは同金額を再び銀行に預けようかとも思ったが、4%台の金利が気に入らない。娘はレーシック手術を受けさせてほしいとねだるし、夫は新車がほしいという。

しかし、申さんは「まとまったお金を使おうとしたら気が重い。1500万ウォンをどこに使えばいいのかなかなか決められない」と話した。

お金が回らない。家計、銀行、企業など主要経済主体の金融や商取引が減り、金銭の流通スピードが鈍くなったためだ。

24日の財政経済部と韓国銀行によると、昨年第4四半期(10〜12月)の通貨流通速度は0.618。同速度は1997年(0.737)以後、減少の傾向を辿り、02年には0.614まで下がった。03年に回復の兆しが見えたが、最近、再び減少に転じた。

▲家計、銀行、企業「使い先がない」〓金銭が家計、銀行、企業などの経済主体を経由する度に、留まる時間が増えていく。現金を自宅に保管する人が増え、金融界の預金残高は今年1月で714兆ウォン。04年12月(722兆ウォン)に比べて1.1%減少した。

銀行は貸出先が見つからず頭を抱えている。住宅を担保にローンを借りようとする個人が激減した上、返済能力のある優良企業はなかなか資金を借りようとしない。

そのため金融界の貸出残高は、昨年12月の571兆ウォンから今年1月には568兆ウォンへと3兆ウォン減っている。

国民(クンミン)銀行リテール商品チームの孫洪翼(ソン・ホンイク)次長は、「貸出市場が頭打ちになっていて、新規貸出しの需要はなかなかない」と述べた。

企業は景気の先行きは厳しいと見て資金運営に消極的だ。情報通信会社であるS社の現金保有高は2000億ウォン。S社は昨年、同金額をそのまま金庫に寝かせた。不動産や株式に少額投資しただけだ。同社の関係者は「新規投資もしていない上、既存の事業もうまくいかず、売上げは1年間で30%以上減少した」と語った。

▲投資障害の解消が先決〓家計、銀行、企業など各経済主体が投資を見合わせている理由は、△低金利による現金保有性向の上昇、△ローン需要の減少、△新規投資への不安など。

このような投資の障害要素を取り除く必要があると専門家はアドバイスする。

銀行は、家計と大企業に貸出しが偏っている現在の慣行を是正し、中小企業への貸出しを増やすべきだ。中小企業の格付けシステムを改善し、プロジェクト別の貸出しを行う必要がある。

明知(ミョンジ)大の趙東根(チョ・ドングン)教授(経済学)は、「企業投資を妨げる出資総額制限制度など各種の規制を解除し、企業が資金を使うように誘導しなければならない」という処方箋を示した。



legman@donga.com