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北朝鮮、中ロと新等距離外交

Posted March. 20, 2005 23:17,   

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北朝鮮核問題解決に向けた6者協議が長期空転に陥ったなか、6者協議参加国間の関係に微妙な変化の様相が感知されている。

特に、6者協議で一時「5対1」の一方的な孤立にあった北朝鮮が、ロシアと中国の3角同盟を復活させようとする新「等距離外交」を展開しており、注目される。

一方韓国は、日本との歴史問題、独島(ドクト、竹島)領有権紛争が勃発して、日本との対外関係が危機に陥っているうえ、米国とも新たな同盟の調整期を経て、いまだスムーズではない状態だ。

▲北朝鮮の新等距離外交〓最近、ある外交安保専門家は、1960年代にソ連と中国が共産主義の盟主の座をめぐって覇権競争をした当時、北朝鮮が行なった網渡り外交が再現されていると分析した。

これは、6者協議再開をめぐる綱取り争いで有利な位置に立とうという戦略から生じた北朝鮮外務省の核保有「2・10声明」が、むしろ北朝鮮の孤立をさらに悪化させたことと無関係ではない。

この時から北朝鮮は、ロシアに対する友好ジェスチャーを使って、「友達探し」に邁進した。金正日(キム・ジョンイル)総書記は2・10声明発表後の初の対外公開活動として、2月17日にロシアの国立アカデミー舞踊団公演を観覧した。

3月8日には平壌(ピョンヤン)駐在ロシア大使館を訪れ、ロシアとの友好関係を対外に誇示した。このような動きに対して統一部当局者は、「中国に対する過度な依存度打開のための動きだ」と分析した。朴在圭(パク・ジェギュ)元統一部長官も、「金正日とプーチンの個人的な親交は一般人が感じる以上だ」と述べ、北朝鮮とロシアの緊密な関係を説明した。

北方3角同盟の復元を通じて影響力を養おうとする北朝鮮の中国に対する接近も、尋常ではない。外務省声明発表の際、中国に事前に通告しなかったことを挽回するかのように、先月19日、王家瑞・中国共産党対外連絡部長の訪朝時には、金総書記が直接接見し、6者協議に「条件付き」で出席を約束する誠意を示した。

22日には、朴奉珠(パク・ボンジュ)北朝鮮首相の中国訪問も予定されている。

▲四面楚歌の韓国外交〓北朝鮮の友達探しに比べて韓国は、既存の友好国との関係にひびが入っている。対米、対日外交がいずれも厳しいが実情だ。

原因が何であれ、6者協議の成功に重要な支えとならなければならない日本とは感情争いに包まれている状況であり、米国との同盟再調整も負担だ。政府当局者は、「ライス長官の韓国訪問では、韓国にとっては、ともすれば孤立に突き進む韓国外交の突破口をさがすことが重要なアジェンダだった」とし、「今後の韓米日3角同盟の復元が重要だ」と話した。



taewon_ha@donga.com