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日本で地震 韓国でも揺れ感知

Posted March. 20, 2005 23:14,   

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日本の海底で発生した地震により韓国でも揺れが感知され、一時津波警報が出される騒ぎが起きた。

日本で地震が起きると、韓国はどのような影響を受けるのか。

▲韓半島に伝わったS波〓韓国でビルが揺れ、人が揺れを感じたのは、地震波のためだ。地震波は、地震によって発生したエネルギーが波動の形で伝わるもの。地震波にはP波、S波、表面波の3種類がある。

P波は秒速8km程度で、真っ先に到着し、S波は秒速4kmでP波の次に到着する。表面波は地震波の中で最も遅い。

このうち最大のエネルギーを持つ表面波は、震源から近い地域に限って大きな被害を与える。

遠くまで到達する地震波の中では、S波がP波よりエネルギーの強度が強く、揺れが強く伝わる。

気象庁の地震担当官室の李ジョンヒ博士は「日本で起きた地震によって韓国で揺れが感じられたというのは、S波による可能性が高い」と述べた。

▲マグニチュードと震度〓絶対的な地震の強さはマグニチュードで示されるが、実際に人が揺れを感じる程度は震度で表示される。震源から遠くなるほど震度は小さくなる。

今回の地震の規模はマグニチュード7.0だったが、韓国で感じられた震度は地域ごとに異なる。気象庁は慶尚南道(キョンサンナムド)と釜山(プサン)一帯が震度4または5、大田(テジョン)を含む中部地域は震度3程度、北部地方が震度3未満と推定されるとした。震度3未満は、普通の人なら地震の揺れをほぼ感じない程度だ。

▲地震による津波がなかった理由〓海底地震といえば、昨年末、スマトラ島沖で発生し、莫大な被害をもたらした津波のことをまず思い浮かべる。今回もマグニチュード7.0の海底地震だったため、気象庁は津波の可能性を憂慮し、直ちに津波警報を出した。しかし、幸いにも津波は観測されなかった。

李博士は「津波は地震の規模も重要だが、発生メカニズムがより重要だ。地震を引き起こす断層が上下に垂直移動をすると津波が発生するが、水平移動の場合は津波の可能性は低くなる」と説明した。

今回の地震では断層が水平移動をしたため、津波がなかったと思われる。

津波の予報が可能なのは、地震の発生によって寄せてくる海水より、地震波が先に到達するためだ。



cosmos@donga.com