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[オピニオン]「節酒の日」

Posted March. 17, 2005 22:43,   

한국어

適当な酒は食欲をそそり、ストレスを解消してくれる。医者の話によると、健康に被害を与えない程度の飲酒量は、性別、体質、飲む頻度によって異なるが、酒種と関係なく大抵1日2、3杯だと言う。4杯を越えると、「危険飲酒」だ。しかし、むりやり酒を勧め、杯を回し、爆弾酒(ビールに焼酎やウイスキーを入れたもの)、2次会行きなど韓国の誤った飲酒慣行は、基準を守りにくくする。会食などで少しでもお酒を自制しようとすれば、「おまえのせいで雰囲気が盛り上がらない」と言われてしまう。

◆節制なくお酒を飲めば、本人の健康を害するだけでなく、家族や職場など周りの人々にも多くの被害を与える。お酒による事故、犯罪、治療費および労動力減少による社会的費用も莫大だ。昨年の三星(サムスン)経済研究所の調査によれば、韓国で飲酒のため発生する社会経済的費用が、年間14兆5000億ウォンにもなるという。国民1人当たりの酒消費量は、経済協力開発機構(OECD)30カ国のうち第1位という恥ずかしい統計(02年)もある。

◆このような間違った酒文化は韓国にだけある現象ではないが、だからといって慰められるわけではない。英国の場合、最近は大学生たちまで、キャンパスに蔓延した暴飲文化に染まりつつあり、その背景には主類業界の積極的な攻勢と学校側の傍観があるという。トニー・ブレア英首相はこれを「新英国病」と呼び、対策作りに苦心しているそうだ。17日付けの日刊紙インデペンデントのインターネット版報道だ。

◆ソウル市と汎国民節酒運動本部が毎週月曜日を、「節酒の日」に決めた。明るい飲酒文化を作って行こうという節酒キャンペーンの一環だ。最近になってタバコをやめる人が多くなり、喫煙派の居場所は日増しに狭くなりつつある。タバコ価格引き上げなど各種禁煙政策の效果が少しずつ表われているようだ。なら、節酒も可能ではないか。タバコのように絶対吸わないのでもなく、少しずつ減らそうというのだから。これからは「一杯は健康、二杯は楽しみ、それ以上はNO!」(節酒キャンペーンの掛け声)だ。

宋煐彦(ソン・ヨンオン)論説委員youngeon@donga.com