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「牽制を受けない権力」市民団体

Posted March. 09, 2005 22:49,   

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市民運動の政治化と権力化を懸念する声が高まっている。特に、現政権に入って一部の市民団体が「牽制を受けない権力」に浮上していることに対する批判と、自省が提起されている。

最近、法律苦情を解決してあげるとして金品を受け取ってピケットデモを展開した市民団体の幹部が身柄を拘束された事件や、環境運動連合の傘下団体が監視対象企業に対し環境に優しい製品を押し売った事例は、そうした懸念を高めている。

こうした中、環境活動家の李必烈(イ・ピルヨル)放送通信大学教授が、季刊誌「創作と批評」の春季号で、断食と座り込みを通じた極端な環境運動を批判したことに続いて、学会による市民運動への批判も本格化している。

▲市民運動の権力化・肥大化批判〓保守傾向の朴孝鍾(パク・ヒョジョン)ソウル大学国民倫理教育科教授は10日、「正しい社会のための市民会議」の創立3周年シンポジウムで発表する「韓国市民運動の流れへの診断と見通し」という文で、市民運動が「影響力の政治」に没頭し、権力志向性を露にし始めたと批判した。

特に朴教授は、現政権と市民団体の理念的傾向の一致により市民団体の政治的影響力が急成長して、法と政策にも拘束されない権力になりつつあると分析した。また、「市民団体が道徳性と公益性を規定し、改革的アジェンダを定義できるゴリアテになって、自分たちの基準に合わないと判断される経済・社会・政治主体にむちを加える『懲罰的アジェンダ』にこだわっている」ことを指摘した。

進歩傾向の李国運(イ・グクウン)漢東(ハンドン)大学法学科教授も、季刊の「当代批評」春季号で、「舞台上の市民運動の退場を準備しつつ」という寄稿を通じて、政治的市民運動の解体を主張した。

李教授は、「反政党反言論をモットーに出発した政治的市民運動団体がだんだん半政党半言論の姿を具現するようになった。代議政治の舞台で政党が舞台上の俳優、言論が舞台下の評論家だったとしたら、市民運動団体は主調整室のプロデューサーになった」と指摘した。

▲代案は何か〓朴孝鍾教授と共に10日のシンポジウムで発題を受け持つ権赫迵(クォン・ヒョクチョル)自由企業院法経済室長は、「市民運動の問題点と克服課題」という文で6つの代案を提示した。

権室長が提示した代案は、△専門性強化△中立性確保△財政的独立△理念的偏向性の克服△法治主義の枠組みを遵守△政治中心から市民生活と密接な活動への転換だ。

李国運教授は、参与連帯、経済正義実践市民連合(経実連)、環境運動連合、緑色連合のいわゆる「ビック4」中心の政治的市民運動家たちは、政党や利益団体へ行って舞台に立つか、でなければ本来の市民運動へ戻って客席に座ることを選ぶ時だと指摘した。李教授は、政治的市民団体に対し△特定分野への専門化△特定地域市民運動への細分化△国際的連帯拡大への方向転換などを提示した。

▲市民団体の立場〓これに対して環境運動連合の金恵貞(キム・ヘジョン)事務総長は、「環境運動連合は現政権に対して最も批判的な立場を示してきている点で、政治権力化したという指摘には同意できないが、内実化に尽力すべきという注文は謙虚に受け止めたい」と述べた。

李テホ参与連帯政策室長は、「学術的批判に対する反論は市民運動を専攻した学者が提起すべきであって、(私のような)現場の運動家が答えられるような性格ではなさそうだ」と述べた。



權宰賢 confetti@donga.com