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「ソウルの友だち、羨ましくない」

Posted March. 08, 2005 22:40,   

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西南海の離れ島にある学校に「贈り物」をしたのはソウル江南区(カンナムグ)。1999年に新安郡(シンアングン)と姉妹提携をした江南区は、新安郡内にある827の島嶼地域の教育条件が劣悪であることを知り、支援できる方策を模索してきた。

誠意をこめて準備したすえ、ついにこの日、両地域の住民が共に出席するなか、「文化教育交流協約式」と村の図書館の開館式が行なわれたのだ。江南シンフォニーオーケストラが演奏するなか、図書館開館記念作文大会の受賞者である児童・生徒や住民が賞を受け、明るく微笑んだ。

村図書館の名誉館長には、東亜(トンア)日報元論説主幹の崔圭徹(チェ・ギュチョル)氏。権文勇(クォン・ムンヨン)江南区長は「都市地域に比べて塾など学校外教育の恩恵が少ない島嶼地域の生徒に夢と希望を与え、自治体間の友好を増進させるため最善を尽くした」と話した。

江南区は2日から、新安郡内の高校3年生全員(7校・総117人)が、江南区運営のインターネット修学能力放送(www.ingang.go.kr)を無料で利用できるようにした。同日、約2600万ウォン(約260万円)分にのぼる講義テキストも渡した。

新安郡全体の22の小学校児童2100人余には、8万8000冊の本が入力された江南区の電子図書館がいつでも利用できるように、IDとパスワードを発給した。「良い本を読む家族の集い」、㈱KTソウル江南営業局などの支援で、曾島(ズンド)小学校の教室1室に設けられた村の図書館は、住民と児童・生徒の文化空間として愛されるものと期待されている。

アン・フンヨン(13、曾島6年)君は「村に本屋がなく、内地に渡って本を購入するなど不便が多かった」とし、「関心のある歴史と自然科学の分野の本が好きなだけ読めるようになり、とても嬉しい」と話した。



鄭勝豪 shjung@donga.com