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ヤンウォン小学校、初の成人向け学歴認証小学校

ヤンウォン小学校、初の成人向け学歴認証小学校

Posted March. 07, 2005 23:00,   

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「勉強は、人間をもっと人間らしくするものです。皆さんは今からはもう、学識のある人たちの前で、くじけなくてもよいのです」。

校長先生の訓話が始まると、同校の地下講堂を埋め尽くした280人の入学生はあちこちで涙ぐむ姿だった。同日、開校したヤンウォン小学校は、韓国で初めて学歴認証を受けられる成人向けの小学校。

成人向け学校の学歴認証は中高校からだけ可能だったが、昨年1月から、1年3学期制に限り小学校まで拡大されるよう、生涯教育法施行令が改正され、同校が開校できるようになった。

今年1月、教育人的資源部から認可を受けた同校は、新入生募集を始めてから1カ月も経たないうちに、280人の定員を満たした。授業料は1カ月に5万ウォン。停年退任した小学校教師を含め、8人の先生が彼らを指導することになる。

満12歳以上なら誰でも入学できる簡単な入学条件のためか、学生たちの事情も多様だ。

小学校1年の時、学校を辞めたという朴ジュンウン(81)さんは、「学校でハングルの代わりに日本語だけを教えられるようになると、父に辞めさせられてしまった。でも私は日本語でもいいから学び続けたかった」と回考した。

彼女は、「機会があれば、中学校にも進学し、子どもたちに学んだことを教えたい」と付け加えた。

貧しい農村で生まれて学校には行ってみたこともないと言う金オクスン(74・ソウル麻浦区望遠洞)さんも、「食堂など商売をしながら大学に行かせた子どもたちに文字を教えてもらったが、実は大変恥ずかしかった。これからまともに教育を受けられるようになり、とても幸せだ」と言った。

最年少入学生である30代の若者は3歳の時、頭を怪我し、現在も9歳程度の知能にとどまっているが、再び学びたいという気持ちから入学を選択した。

同校の研究主任のチャン・ジンスク(47)教師は、「慶尚道(キョンサンド)から汽車に乗って通学したり、学校に通うため生業を整理する者など、新入生たちの向学熱がとても高い」と言った。

新入生代表で入学宣誓をした李ジョンスク(61・女)さんは、「ハングルをよく読めず、1週間も練習したのだが、思ったとおりにはうまく出来なかった」と恥ずかしそうに笑った。

同日午前、入学式が終わってからクラスを配置された学生たちは、教室に行って担任先生を迎えた。同日、学生たちがもらった本は国語、数学、正しい生活、楽しい生活など7冊。一般小学校1年生が学ぶ教材と同じだ。

終礼時間、担任教師の掛け声に合わせてあいさつをした学生たちは、あいさつが終わるやいなや先生の前に集まった。

「宿題はないですか」「明日、学校に出なければなりませんか」「本を1冊ももらえませんでした」など次から次へと質問する風景は、普通の小学校とそっくりだった。



兪載東 jarrett@donga.com ditto@donga.com