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[社説]親市場の新副首相で経済回復に拍車を

[社説]親市場の新副首相で経済回復に拍車を

Posted March. 07, 2005 22:57,   

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経済がやっと回復の芽を吹き出した時に、李憲宰(イ・ホンジェ)経済副首相が「落馬」した。大統領が「投機との戦い」を叫ぶ状況で不動産投機疑惑が明るみになり、国民の信頼が動揺している現実を考えた時、李副首相が経済政策チームを継続して率いることは無理だった。今回の事態は、高官のモラルと政府の信頼が、どのような相関関係を有するかを如実に表わした。

一方で、政府内で親市場的な声を代弁してきた彼の退陣が、経済活性化に悪材にならないか心配する国民も少なくない。市場活性化に対する逆流を防ぎ止めるために、彼が努力する姿を見てきたからだ。

しかし、これからは、後任の経済副首相を急いで捜すしかない。検証は徹底しなければならないが、個人的に傷と欠陥がない人物に執着して、経済回生の道案内としてそぐわない人を選んではいけない。政府と政権にくすぶる反企業・反市場的な気流が、この2年間、投資と消費を萎縮させ、金と人才の目を海外に向かわせ、結局、庶民と中産層の暮しを苦しくしたことを記憶しなければならない。投資と消費主導者に不安を抱かせる人物は、決して経済副首相に相応しくない。

要するに、企業を含む民間部門が安心し、経済活動ができるように雰囲気を導くことができる経済の手腕が必要だ。経済の失政に責任がある政府と政界の理念型、コード型グループを制御し、経済回復に火をともすことができる人物でなければならない。このような経済リーダーシップを通じて、企業がさらなる投資と雇用ができるように、法制度の環境や社会ムードを作るのが重要だ。

国政はシステムによって動くというが、経済政策チームをいかなる性向の人物が主導するかによって、市場心理が大きく変わる。やっと活気を取り戻し始めた経済の動力を維持して、政策の混乱を最小化するには、新しい副首相が安定基調を堅めなければならない。そのような経済副首相を期待する。