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「2歳のわが子に『健康の敵』が隠れている」

「2歳のわが子に『健康の敵』が隠れている」

Posted March. 06, 2005 22:50,   

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2歳を過ぎたのに話せないとか、いつも反応が鈍い子供がいる。親は子供に異常がないことを願いながら、いらいらした不安な気持ちで、ただ待つしかない。病院へ行かなければならないか。それともそのままにしていても良いのか。親は息苦しいだけだ。どうすれば良いのか。

●言葉が遅くなります…普段から子供の行動を観察することが一番重要

満2歳になると、普通の子供は50以上の単語が分かるようになる。また二つの単語をくっつけて新しい言葉も作る。例えば「ママ」と「ご飯」という言葉をつなげて「ママご飯」と言うなどだ。

しかし、この年になっても、まともに言えない子供が意外に多い。それでもあまり心配する必要はない。普通、発達状況が6ヶ月ほど遅れることは有り勝ちで、別に異常のない場合が多いからだ。

ある子供は親の言葉を理解するが、表現ができなかったりする。これも一種の「言語遅滞」現象であると見なければならない。ママが「どうして言葉が分からないの」と叱ると、むしろ子供はもっと表現できなくなる。いらいらせずに庇ってあげる方が良い。

3歳以下なら行動や言葉に多少異常なところがあるからと言って、簡単に知能評価をするべきではない。そして持続的に行動を観察することが一番重要だ。

●難聴では?…子供の両耳の難聴は2歳のときに診断可能

2歳になった子供に「コップの中に何があるの」と聞いたが、子供がコップをのぞかない。3歳になった子供に「後で遊んであげる」と言ったが、子供が「うん。今遊ぼう」と言ったら、難聴の可能性がある。

満1歳になる前に子供が難聴なのかどうかを判断するのは難しい。生後3ヶ月になったのにママの声を聞くことができないか、音がする方向に目を向けなければ、ずっと子供の状態を観察しなければならない。聴覚に異常のない子供は生後6ヶ月になると「バイバイ」「マンマ」など単純な音をまねし、10ヶ月になると「バイバイ」など簡単な単語を話す。

病院で子供の難聴を診断することができるのは、片方の耳に問題があれば4〜5歳、両耳共に問題があれば2〜3歳だ。その時までは、子供の状態をずっと見守らなければならない。

●2歳のときに現われる間欠斜視、注意深く観察すると判別

2〜3歳のときに現われる「間欠斜視」は親が注意深く観察しなければならない代表的な幼児期障害だ。間欠斜視は生後6ヶ月内に現われる乳児斜視に比べ、異常は顕著に現われない。乳児院に子供を預けている共稼ぎ夫婦なら、担当教師に観察を頼んだ方が良い。

間欠斜視の子供は明るい所で目をよくしかめる。1ヶ所を長く見るときは片方の目をつぶる。対象をよく逃し、眠いかぼっとしているときは、片方の瞳が回ったりする。親と見合わせるとき、目をよく合わせることができない。

症状が深刻な場合には、目もとの周囲の筋肉を手術するが、普通4歳ごろまでは変化を見守る。必ず何歳以後には眼鏡をかけなければならないということはない。必要であれば1歳以前でも眼鏡をかけなければならない。

●小便たれも発育障害…頻繁に叱るとむしろ悪化するかも

2歳を過ぎると、大部分自分で小便をすることができる。3〜4歳までなら、たまにオネショをしたからといって、心配する必要はない。しかし5歳以後でも月に2度以上オネショをしたら、発育遅延による夜尿症である可能性が大きい。

オネショをしたからといって叱ると、子供に侮蔑感を与え、状態がもっと悪化することもある。

オネショをする習慣は、薬物治療と訓練で直すことができるが、治療を中断すると再発する事がある。おむつをすることは良くない。夜、自ら起きてトイレに行く習慣をつけることが重要だ。夜、行きやすいようにトイレの電気をつけておくか、乳児用の便器を準備して置くことも役に立つ。

(ヘルプ=三星ソウル病院小児科のチン・ドンギュ教授、眼科の呉世烈教授、泌尿器科の朴官鉉教授)



孫宅均 sohn@donga.com