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起亜と双竜車、欧州向け輸出にブレーキ

Posted March. 05, 2005 13:51,   

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起亜(キア)自動車と双竜(サンヨン)自動車が二酸化炭素(CO₂)の排出基準を満たすことができず、欧州地域への輸出に歯止めがかかった。

これは、先月、温室ガス俳出量の削減を主な内容とする「京都議定書」が発効された後、国内メーカーが受けた最初の制裁で、本格的な環境規制のシグナルという指摘が出ている。

起亜車と双竜車は先月末、韓国自動車工業協会からCO₂の排出基準を満たすまで、欧州への輸出を控えてほしいという公文書を受けたことが、4日確認された。

今度の通報は、韓国メーカー各社を代表して、協会が欧州連合(EU)執行委員会と締結したCO₂減縮協約によるもので、事実上強制的な輸出制限措置の性格を帯びている。

自動車工業協会の金小林(キム・ソリム)常務は「去年、起亜自動車の欧州向け輸出車の一台当たりの平均CO₂俳出量が175g/kmで、双竜自動車は243.5g/kmと測定されたことを受けて、目標値である170g/kmに合わせるように輸出を控えてほしいと要請した」と、明らかにした。

韓国メーカー各社は1999年、自動車工業協会とEU執行委が温室ガスの削減のために締結した協定によって、欧州輸出向け自動車のCO₂俳出量を2009年までに183g/kmから140g/kmに下げなければならない。また、その中間目標として、04年末までにCO₂の俳出量を170g/kmまで下げることで合意した。

CO₂協定は名目上では自律遵守の対象だが、これを守ることができなければ09年以降欧州向けの輸出車に対して各種不利益が加えられ、事実上厳しい強制条項となっている。去年、韓国製自動車全体のCO₂の平均俳出量は170.8g/kmで目標値に近付いたが、レジャー用車(RV)の比重が高い起亜車と双竜車は、これを超えた。

自動車業界の関係者は「CO₂を減らすためには欧州への輸出量そのものを減らすか、RVの比重を下げなければならない」とし、「起亜自動車は車種が多様なだけに、RVの代わりに小型車の輸出を増やせば良いが、双竜の車は大部分がRVであるためこの規定に合わせるのが容易ではない」と話した。

また、同関係者は「すでに船積みされた車は欧州現地で販売時期を延ばして、登録を遅らせるなど、苦肉の策が動員されている」と伝えた。

米ドル安などの影響で、国内の自動車業界が欧州市場への攻略を強化し去年、韓国産自動車の対欧州輸出量は81万台余りで、年前より37.6%増えた。

また、全体の自動車輸出で欧州が占める割合も、2003年の32.5%から去年は34.1%に増加しており、今年1月には35.9%で、もっと高くなった。



高其呈  koh@donga.com