Go to contents

少子化・高齢化で2020年には労働力不足

少子化・高齢化で2020年には労働力不足

Posted March. 01, 2005 22:39,   

한국어

05年現在の4800万人程度が韓国の適正人口水準であるという研究結果がまとまった。

しかし、このような規模の人口を維持しても、2020年頃には老人人口が急増し、労働力不足に直面するなど、人口の質は大きく低下するという憂慮の声があがっている。

韓国人口学会は、保健福祉部の依頼で昨年10月から行ってきた「韓国適正人口推計研究」の結果を1日、発表した。

同研究によると、経済、福祉、環境の面を全て考慮した韓国の適正人口成長率は、−0.5%〜0.5%、適正人口規模は4600万〜5100万人となった。

すなわち、韓国の社会や環境を勘案すると、現在の人口から±250万人を維持するのが適正規模だということだ。

しかし、人口専門家らは「03年現在、1.19で史上最低となっている出産率を最大限に引き上げるとしても、妊娠可能な女性が大きく足りない。このままだと、老人人口の増加と労働力の不足によって、10年以内に韓国の経済構造が崩壊してしまう」と警告した。

統計庁によれば現在、韓国では15〜64歳の労働人口8人が65歳以上の老人1人を扶養している。

ところが、50年には労働人口1.4人が老人1人を扶養しなければならない。

人口学会の関係者は「低出産国家である英国、フランス、ドイツなどの場合、総人口に占める老人人口の割合が15〜17%の時、経済的・社会的に最も安定していた。韓国もそのような人口構造が望ましい」と指摘した。

老人人口比率15〜17%は、韓国では10〜20年に到達するとみられる。

これに関連し、保健社会研究院の金勝権(キム・スングォン)社会政策研究室長は「現在のところでは、若い人材を海外からもらってくる以外対策はない。人口対策がない限り、韓国は50年までに世界最高の高齢国家になるだろう」と述べた。

福祉部は「今回の研究は急激な少子化と高齢化の対策づくりのための基礎資料だ。適正人口規模を維持しながら、労働人口を確保するためには、社会全般のコンセンサスと努力が求められる」とした。

韓国人口学会は4月末、北朝鮮人口推計研究の結果を総合した「韓半島適正人口」をまとめる予定だ。



孫宅均 sohn@donga.com