Go to contents

「眠れないわが子の夜」夜驚症

Posted February. 20, 2005 22:28,   

한국어

●夜驚症とは?

乳児や子供が夜、目を覚ます現象は極めて正常だ。1歳以前の乳児は毎晩2回以上目を覚ます。2〜5歳は一週間に5、6日間隔で1日1、2回目を覚ます。5歳を過ぎると約20%が毎晩1回程度覚める。しかし、このような場合すぐまた眠るため母親は認識することができない。

ところが、ある子供は不安を感じて大きな声で泣き崩れる。呼吸が早まり汗を流す子供もいる。概して8歳以前の子供のうち1〜3%がこのような症状を見せる。小児精神科患者の中で1%がこのような症状の子供たちだ。

現代の精神医学ではこれを「夜驚症」と呼ぶ。大体1〜8歳の未就学児童に発生する。また睡眠後、2時間以内に最も多く現われる。

●もしかして病気?

ほとんど病気とは無縁だ。子供が正常に成長しているという証拠として考えることもできる。

この頃の子供たちは言語能力と思考力が大きくなり、想像力も豊かになる。とんでもないことを言うのもこのためだ。夢も多様になる。怖い夢を見た後、恐怖で起きて泣くという解釈ができる。

しかし、ストレスをたくさん受けているという証拠として考えることもできる。特に託児所、幼稚園に通い始めて、母親または先生に叱られた後、夜驚症がよく現われるからだ。

鼻が詰まるとか、部屋の中が乾燥していて現われることもある。子供が寝る部屋は、必ず湿度と温度を調節しなければならない。

●どうしようか?

昼、別に異常がなくうまく過ごしていられれば、しばらく時間をかけてみた方が良い。しかし毎日症状が現われて3週間以上続いたら、小児精神科を訪れた方が良い。原因によって薬物を使用するか心理療法で治療する。

子供たちが恐怖感を見せながら泣き続ければ、親も困り果てる。いくらあやしてもめったに泣き止むことはない。むしろ「ママが恐ろしくて」、「パパに叱れたの」、「先生が殴ろうとする」などを言って恐怖に包まれた表情を見せたりもする。

こういう時は「どうして泣くの?」とか「ママがいつ怖くしたの?」と叱ってもあまり役に立たない。かえって子供をあやしながら泣き止むまで待つ方が良い。子供たちは夢と現実を区分することができないからだ。母親も「私が子供に間違って接しているのか」と罪意識を感じる必要はない。目が覚めた後、子供は自分が言ったことを何にも覚えていないからだ。

●漢方医学では…

漢方医学では体の機運が「非正常」になるため、子供が夜泣きをして目を覚ますと言う。これを「夜啼症」と言う。現代医学の「夜驚症」と症状は同じだ。

ただし病気の原因に対しては現代医学と解釈が違う。

一般的に生後6ヶ月以前に現われれば熱が多いからとみる。特に心臓に熱が固まっているとみる。こういう時は子供の顔が赤くて口からも熱気が感じられる。お腹も熱くて汗をかいたりする。こういう時は先に熱を下げなければならない。漢方医院でも心臓の熱を下げて神経を楽にさせる薬を処方する。

6ヶ月〜2歳の子供は新陳代謝が順調でないため現われると言う。特に脾臓が弱いため発生する。このような子供たちは顔が青白くて手と足が冷い。食事の量も減る。大便は薄くて青色を帯びる。泣く時も体をうずくまる場合が多い。漢方医院では脾臓と胃を暖かくする薬を処方する。

2歳以後に夜啼症が現われれば、大部分恐怖感やストレスなどが原因だ。症状もこの時からは現代医学の夜驚症とほとんど同じだ。この時からはむずかるよりは何かに驚いたかのように急に大きく泣く。顔色は赤かったり青くなったりする。両方の目を大きくしたり手と足にひきつけが現われたりする。漢方医院では神経を安定させて肝臓の「固まった機運」をほぐす処方をする。

(アドバイス=永洞(ヨンドン)セブランス病院小児精神科の宋東鎬教授、江南慶熙(カンナム・キョンギ)漢方病院体質医学科のイ・ウィジュ教授、高麗堂漢方医院のキム・ジェドゥ院長)



金相勳 corekim@donga.com