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インド、「ロシアの油田開発」に本腰

Posted February. 02, 2005 22:38,   

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10億人口のインドが、世界で最も多い潜在埋蔵量を保有するロシアの油田開発に参加したことで、世界2、3位の石油消費国である日本と中国が緊張している。

シベリア送油管のルートをめぐって対立していた日中両国は、新たに加わった強力なライバルに対抗して、ロシア産石油に対する既得権を維持するための秘策作りに苦慮している。

高度経済成長期にさしかかったインドでの石油需要の拡大は、昨年中国による「原油独り占め」に悩まされた国際石油市場においても新たな動因になるものとみられる。

△インドの攻勢〓インド国営石油ガス公社(ONGC)は最近、ロシアの国営ロスネフチとコンソーシアムを作り、サハリン油田第3鉱区の開発に乗り出すことを発表した。同会社はサハリン第1鉱区にも20%出資しており、早ければ今秋にも天然ガスの生産を開始する。また、ONGCは倒産したロシア最大の石油会社であるユーコスの資産を買収するため、ロシアとの間で交渉を進めている。

インド政府は昨年末、カスピ海の油田開発に参加する意向を明らかにしたのに続いて、先月中旬にはシベリア油田開発にも加わることを宣言した。昨年末のプーチンロシア大統領のインド訪問を実現させ、エネルギー資源分野での協力を確認したうえでの積極的な攻勢だ。日本経済新聞は、「インド政府は経済成長が軌道に乗り、安定した石油の供給先を確保する必要性に迫られている。資源獲得競争は一段と激化する」と報じている。

△赤信号の灯った中国と日本〓サハリン油田は日本の大企業らが中東への依存度を軽減するために、1990年代初めから力を注いできたところだ。中国もシノペクやペトロチャイナなどの国営石油会社を前面に出してカスピ海の油田に巨額を投資してきた。

シベリア送油管ルートの終着地を中国の大慶からロシア沿海州のナホトカに変えることに成功した日本は、プーチン大統領の訪日を今年の上半期中に実現させ、石油関連の懸案を一括して妥結したい方針だ。

日本政府は送油管の誘致に巨額をかけ過ぎたとの指摘に対し、「シベリア油田で毎日100万バレルの供給が受けられることを考えると、決して損ではない」と説明する。

日本の町村信孝外務大臣は最近のロシア訪問で、難しい懸案の北方領土問題はなるべく避けながら、資源における協力関係の強調に力を入れた。

中国も巨額をロシア石油にかけている。中国の銀行は1日、ユーコスの中核子会社であるユガンスクの買収にかかる60億ドルの資金をロスネフチに支援した。ロスネフチが2010年まで4840万トンの原油を中国に提供することが条件だ。

中国のマスコミは、ロシアのクリステンコエネルギー長官が先月中旬、極秘に中国を訪れ、シベリア送油管の中国枝線の建設を約束したと報じた。

本格化する日本と中国、インドのエネルギー競争は、アジアが21世紀半ば以前に世界エネルギーの最大消費地域になるという予測と無関係ではないと専門家らは分析している。

国際エネルギー機関は、中国による石油輸入量が2010年まで倍増し、1日400万バレルに上っている日本のエネルギー消費量も2022年まで増加し続けるものと見込んでいる。



朴元在 parkwj@donga.com