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「あの時、あの人々」問題シーンだけを削除

「あの時、あの人々」問題シーンだけを削除

Posted January. 31, 2005 23:20,   

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故朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の息子志晩(チマン、47)氏が、10・26事件を扱った映画「あの時、あの人々」の制作会社に対して起こした上映禁止仮処分申請を裁判所が一部受け入れた。

ソウル中央地方裁判所民事合議50部(李太云部長判事)は31日、同映画のうち、△釜馬(プマ)抗争デモのシーン、△朴元大統領が死亡した後、金寿煥(キム・スファン)枢機卿が追悼するシーン、△朴元大統領の葬式などのドキュメンタリーのシーンを削除した後に上映するよう条件付きの決定を下した。

裁判所は、「映画の始めと終わりの部分にある故人の葬式などのドキュメンタリーのシーンが何の説明もなしに比較的長時間挿入されて上映された場合、観客に映画がフィクションではない実話だという認識を植えつける素地がある」とした。

したがって、この部分を含む映画は故人の人格権を侵害する余地があるので、削除した後に上映しなければならないということだ。

しかし裁判所は、「同映画は、フィクションに基づくブラック・コメディであり、風刺が本質だ。『閣下』の殺害シーンは映画『友へ(チング)』をパロディー化したものであり、観客が実話と認識することはないと思われる点などを考慮すれば、映画自体の上映禁止は過度な処置である」と述べた。

裁判所はまた、「公人は、プライバシーの侵害をある程度容認しなければならず、同映画で故人に対する評価が大きく変わることはないという点なども考慮しなければならない」とつけ加えた。

裁判所は、制作会社側が同シーンを削除せずに劇場やテレビ、ビデオ、DVDなどで上映した場合、違反行為1回につき3000万ウォンを支払うように命じた。



woogija@donga.com