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南極で巨大棚氷崩壊

Posted January. 26, 2005 22:57,   

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英国南極調査団は昨年12月、南極半島の数ヵ所で大きな草地を発見した。この地域はしばらく前まで氷に覆われて草を見かけることが難しかった。地球の温暖化が進み、南極を覆っていた氷が急速に溶け出している。韓半島の7倍大の巨大な棚氷が崩壊したことが確認された。溶け出した南極の氷が地球の生態系にどのような影響を及ぼすのか、各国の科学者らは神経を尖らせている。

▲熱くなった南極〓ニューヨーク・タイムズは南極半島周辺の棚氷が崩壊していると25日報道した。南極半島は南米大陸の方へ広がっており、南極からは最も北側に位置しているため、気温が最も高い所。

1995年、南極半島の右側にある「ラルセンA」棚氷が崩壊した後、1998年、近くのウィルキンス棚氷が崩壊した。続いて、02年の初めには「ラルセンB」棚氷の3250平方kmが亀裂を起こし、数多くの氷山をウェッデル海に振り撒いた。これは30年ぶりの大規模な崩壊だった。

米国の氷河学者のエリック・スティグ博士は、「南極半島はカナダのユコン地域と共に気温上昇が一番著しい所だ」と述べた。ユコンではこの10年間、平均気温が2度上昇して、赤くりねずみの出産時期が早くなるなど、遺伝的な変化までもたらしたと報告された。

ニューヨーク・タイムズは、02〜03年南極半島にある3つの氷河の流出速度が8倍速くなったと報じた。似たような兆候は南極点の近くでも発見されており、地球の反対側の北極でも永久凍土層が溶けて、氷河の高さが目立って低くなっていることが観測されている。

▲地球への影響〓棚氷は氷河が海に接する氷舌を塞ぐ。ボトルのコルク栓のように中身がこぼれることを防ぐ役割をしているわけだ。棚氷が崩壊すれば、氷河の流出速度が速くなり、これは海水面を高める原因になる。同紙はアムンゼン海の氷河は海水面を1.3m引き上げるのに十分な氷を持っていると紹介した。海水面が上昇すれば、低地帯が水に浸かり、気候変化がもたらされる。

南極の氷河と棚氷が崩壊している原因については異見が多い。大気、大陸、海洋の温度上昇のためなのか、こうした要素が複合しているのかはまだ定かではない。

▲氷床(ice sheet)は巨大な氷の塊。棚氷(ice shelf)は氷床の一部が海上に突き出した部分。棚氷が崩壊すれば、大小の氷山(iceberg)ができる。氷河(glacier)は河川のように低い所へゆっくりと移動する氷のことを言う。



異鎭 leej@donga.com