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[社説]ブッシュ2期目への期待と苦言

Posted January. 21, 2005 23:14,   

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ブッシュ米大統領は政権第2期の就任あいさつで、自由の拡大と圧制の終止符を強調した。ブッシュ大統領は、「世界平和に向けた最善の希望は、全世界の自由の拡大だ」、「米国は圧制を無視せず、抑圧者を許さない」と述べ、決然たる意志を表明した。ブッシュ2期目にも米国が唯一、超大国として世界の変化をリードし、追求すると予想させるに十分な発言だ。

全世界が、ブッシュ2期目の発足に注目する理由は、この4年間に米国が、9・11同時多発テロ、アフガニスタンやイラク戦争を経験し、世界に及ぼす深刻な影響のためだ。米国は、自国の国益のために行動したが、世界平和は傷つき、安定は動揺した。イラク戦だけを見ても、開戦の大義名分で提示した大量破壊兵器は、遂に発見されなかった。ブッシュ政府が展開する新しい政策には、世界的レベルの試行錯誤に対する反省が盛り込まれて当然である。

ブッシュ大統領が、自由の拡大を強調しながらも、「米国の政府スタイルを望まない国家に強要しない」として攻撃的な姿勢を和らげたことは、肯定的だ。米国が国際世論を無視して、一方主義を固守し、世界の分裂と葛藤を煽ることが繰り返されてはならない。米国は力の使用を節制して、友好国の忠告に耳を傾けなければならない。

ブッシュ2期目の対北朝鮮政策も同様な見方で構築されなければならない。今は北朝鮮を刺激する時ではない。それよりも、韓米政府が重ねて確認した通り、6者協議による北朝鮮核問題の解決のために最善を尽くすべきである。ブッシュ大統領は、圧制の終止符を主張し、幸いにも特定国家を名指ししなかった。北朝鮮が、ライス次期国務長官の「圧制の拠点6ヵ国」発言に過度な意味を付与しない契機になることを望む。

望ましい解決策は、ブッシュ大統領が来月の年頭教書を北朝鮮核問題の解決のための突破口を開く機会に活用することだ。多くの韓国国民は、北朝鮮核問題の平和的解決を望んでいる。