欧州宇宙局(ESA)が製作した探査船「ホイガンス(ホイヘンス)」が14日午後8時27分(韓国時間)、土星の最大衛星であるタイタンに着陸する。
母船である土星探査船「カッシーニ」号から離れ出て3週間ぶりであり、地球を発ってから7年3ヵ月ぶりだ。
着陸に成功すれば、月を除いて人間の足がつく初の太陽系衛星になる。土星から地球に資料が伝送されるには1時間7分がかかるため、着陸に成功するかどうかは早ければ午後9時40分ころわかる。
ESAと米航空宇宙局(NASA)の共同プロジェクトであるカッシーニとホイガンスは、1997年10月15日米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地で打ち上げられた。昨年7月土星の軌道に乗っており、昨年12月25日ホイガンスがカッシーニから分離され、タイタンに向かって旅を続けた。
電源を切ったまま時速2万kmでタイタンに向かっていたホイガンスは、14日午後1時44分ころ時限装置によって再稼動を開始した。以後、パラシュートを段階的に開いて速度を遅らせ、時速20kmでタイタンの表面に着陸を試みた。
タイタンの大気圏を通過する間、ホイガンスは750枚の写真と各種のデータをカッシーニに伝送し、カッシーニはこれを改めて地球に送る。
科学者たちは、約38億年前地球とかなり似たような環境を持っているものと推測されるタイタンの探査を通じ、地球の初期の姿と進化過程の手がかりが得られるものと期待している。多量の窒素とメタンガスからなっているタイタンの大気は、原始地球の大気と似ているものとみられる。
朱性元 swon@donga.com