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[オピニオン]デパートの託男所

Posted January. 12, 2005 22:59,   

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女性たちは、もっとも苦手な家事によく「掃除と皿洗い」をあげる。男性たちはおそらく「妻との買い物」だろう。妻は買い物に夫が付き合ってほしいし、やや退屈だとしても楽しげな顔をし続けてほしがる。ところが、夫は金はちょっと使ってもかまわないが、妻と一緒に買い物に行くのだけはどうしても嫌なのだ。ときおりデパートに行くたびに「しぶしぶながら」連れ出されてきた夫たちを目にすれば、屠殺場に連れ込まれた牛のように、「同病相憐む」の情を湧き起こしたりする。

◆夫たちが買い物を嫌う理由は簡単だ。一度買い物に出かければ3時間も、4時間もかまわずに、勝手に夫たちを「連れまわしっぱなし」にするからだ。もし、夫がそのように飲み屋で時間つぶしをしているならば、これを黙って見過ごす妻が何人になるだろうか。何時間も見て回った妻が、結局最初に行った売り場の品物を選んで持ち上げたとき、夫たちは拍子抜けしてしまって、それこそ「頭にくる」わけだ。すると、妻はくどくど小言を並べ立ててはすかさず「前に服を買ってくれたのはいつだったの」だの、「興味と愛情が冷めてしまったから」だのとまくし立てる。

◆主要デパートが夫たちの買い物嫌いに目をつけ、男性専用の憩いの場を設けている。優れたマーケティング戦略だ。現代(ヒョンデ)デパートの木洞(モクトン)店が、昨年年末女性スーツ売り場の中に夫専用空間である「カフェーハズ(Café−Hus)」を設置しており、今年に入っては中洞(チュンドン)店にブックカフェ(Book Café)をオープンした。新世界(シンセゲ)デパートの江南(カンナム)店も、今年上半期中に男性専用の休息空間を設ける予定であり、ロッテデパートの盆唐(プンダン)店も名車展示会など、男性に見物を提供している。

◆ドイツでは女性の買い物の際に、男性を預けてもらう食堂がある。英国のBBCはこれを「託児所(kindergarten)」にたとえて「託男所(Mannergarten)」と呼んでいる。英国のデパートにも昨年年末「大人向け保育所」を作ったのが人気だという。英紙インディペンデントは、ショッピング心理学者の研究結果を引用し、男女が苛立たずに買い物するためには、決して72分を超えないように、と忠告する。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員oscar@donga.com