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[社説]間違った教育副首相の人事検証

Posted January. 07, 2005 22:49,   

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李基俊(イ・ギジュン)新教育副首相に対する道徳性論争が拡大している。教育・市民団体はもちろん、野党3党の退陣圧迫も強まっている。国の未来がかかった教育、人的資源政策の首長が就任するやいなや、道徳性をめぐる論争に陥ったのは残念な事と言わざる得ない。

李副首相と関連した疑惑は一つや二つではない。公務費の過多使用、企業の社外取締役兼職、法人カード任意使用など過去ソウル大学総長時代に問題になった事案だけではない。息子の国籍、兵役、不動産関連論争に続き、昨日は大学不正入学疑惑が新しい論争の種に浮上した。長男が在外国民特別選考の資格要件にならなかったが合格したというのだ。長男の韓国国籍放棄を後で戸籍を見て分かったという李副首相の弁明も、うそだとの論争を呼んでいる。

大統領府はこれまで高位職人選のたびに「システム人事」を強調してきた。推薦と検証を分離する米ホワイトハウス方式をベンチマーキングして、私たちの実情に相応しい公正で透明な人事システムを取り揃えたというのだ。李副首相の場合も徹底した検証過程を経たと主張した。

ただソウル大学総長時代の道徳的な欠陷によって途中下車という代価を払っただけに、大学の改革能力に優先順位を置いて抜擢したというのだ。

しかし論争の火種を事前に見つけられなかったこと自体、検証失敗だというしかない。任期初期から「資質の是非」に巻き込まれている立場で進める教育改革も共感を得にくい。大統領府は「本人と配偶者しか検証しなかったので息子のことは把握することができなかった」と言ったが、言い訳にだけ聞こえる。

長官一人の行動とイメージが国と国民に与える影響は決して小さくない。誰にでもできるわけがなく、させてもいけない。ましてや数百万の学生と教職員の模範にならなければならない教育副首相なら、なおさらのことだ。国民は今度の教育副首相問題がどう解決されるのか見守るだろう。