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[オピニオン]酉年生まれの競争力

Posted January. 03, 2005 22:53,   

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ワインはビンテージ(vintage・収穫年度)が肝心であるように、人も生まれた年によって何か運命のようなものに支配されているのではないか。ワインにもビンテージに良い年があるように、人の場合も人材が多数生まれる年がある。そのため、韓国では生まれ年の干支で人の人生を占うことがよくある。歳が一回り違う同じ干支の人同士の類似性も見られる。一方、西洋では星座で人の運命を予言し、日本では血液型で人のタイプを分ける。

◆今年は酉年(とりどし)だ。人類と最も古い付き合いを続けている鶏は、人にいろいろな利益を与える益鳥とされる。また、夜明けを告げる鶏の鳴き声や多くの卵を産む鶏の多産から分かるように、酉年生まれの人たちは人一倍の勤勉性と創造力を持つ。このためか、酉年生まれの人には文士や文化芸術家が目立つ。「酉年生まれは筆かマイクを手に握るべきで、権力やお金は握ろうとするな」という言葉まである。

◆まず、1933年の酉年生まれの人たちが目を引く。世界で最も長い間、日刊紙の時事コラムを毎日執筆し続け、約100冊の著書を持つジャーナリストの李圭泰(イ・ギュテ)氏、100冊を超える文集を書きあらわした詩人のコ・ウン氏、『朝鮮王朝500年』などの数々の放送劇シナリオを手がけてきたアカデミー会員の辛奉承(シン・ボンスン)氏、アカデミズムとジャーナリズムの領域を行き来しながら、50年以上も文運を享受してきた東亜(トンア)日報の崔禎鍋(チェ・ジョンホ)記者などが酉年生まれの同年文士だ。20代後半の若さで当代の文士として名を馳せた李御寧(イ・オリョン)元文化部長官も、陽暦では戌年(いぬどし)生まれだが、陰暦にすれば酉年生まれになると聞いた。1945年の酉年生まれには、40年にわたって変わらぬ人気を集めている小説家の崔仁浩(チェ・インホ)氏がいる。

◆文化の大きな流れが文字から映像へと移り変わり、酉年生まれの人たちが持つ競争力も演技や歌へと変わってきた。1969年の酉年生まれの芸能人には、ハ・ヒラ氏をはじめ、シン・エラ氏、オム・ジョンファ氏、ユ・ホジョン氏、李ソラ氏、金ヒョンチョル氏、ユン・ジョンシン氏、チュ・ヨンフン氏などがいて、1981年生まれの面々には、チョン・ジヒョン氏、カン・ドンウォン氏、金レウォン氏、チョ・インソン氏、金ジェウォン氏、ソ・ユジン氏、チャン・ナラ氏、フィソン氏、ユジン氏、金テウ氏、リン氏、ソン・ユリ氏、朴チョンア氏、シム・ウンジン氏、チェ・ジョンウォン氏などの才能豊かなエンターテイナーが並ぶ。実に驚異的な酉年生まれの運命ではないか。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員、 oscar@donga.com