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ストレスが呼んだ「意地悪大腸」

Posted January. 02, 2005 22:37,   

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サラリーマンの欠勤理由2位、消火器内科外来患者の30%、国内人口の5%が現在かかっており、70%が1年に一度以上は必ずかかる病気…。まさに過敏性腸症候群だ。生命を脅かしたりはしないが、暮らしの質を大きく落とす。ある調査結果では、患者の40%程度が仕事や旅行、レジャー、食事、性関係に「深刻な」制約を感じることが分かった。

●病気ではない?

内視鏡検査やコンピューター断層撮映(CT)をしても異常部位を見つけることができない。それで病気と呼べず「症候群」と呼ぶ。症状に基づき「大腸の過敏から生じた」と診断する。

過敏性腸症候群は潰瘍性大腸炎や大膓癌のように深刻な病気に拡大したりはしない。男性より女性が3倍ほど多く、普通35歳以前にたくさん発病する。年を取るほど患者が減る傾向を見せる。

腹痛と便秘、下痢が代表的な症状だ。一つだけ現われることも、交互に現われる場合もある。お腹がごろごろ鳴りむかむかする。急に大便がしたくて足をばたばた踏みならしたりする。便に粘液質がまじることはあるが、血が出たりはしない。

原因はまだ明らかにされていない。腸の筋肉が過度に収縮したり、逆にとても弱くてこのような症状が現われると推定されるだけだ。食中毒、膓炎などの後遺症で一時的に現われたりもするが、1年以内に大部分消える。

●食事療法と安静

病院では薬物と食餌療法、運動療法を並行する。人によって症状が違い、一律な治療法を決めることは難しい。まず医師と相談をした方が良い。

症状が消えてからまた現われたりするため、完治は難しい。すべての治療法を動員しても患者の5%は全く良くならない。

したがって心を楽にすることが一番重要だ。ストレスは過敏性腸症候群を悪化させる主犯だ。ストレスを受ければ大腸の中で食べ物の移動速度が早くなり、非正常に大腸運動が活発になる。

それに過敏性腸症候群患者の8〜15%は不安または憂鬱症状を見せる。普段の緊張を緩和する冥想や丹田呼吸が症状解消に役に立つ。

過敏性腸症候群患者4人のうち3人は脂肪の多い食べ物を食べた直後、腹痛や下痢を経験する。消化過程でガスが過度に作られる反面、吸収が早く行われるからだ。

このような食べ物で最も代表的なのがチーズ、ヨーグルト、牛乳などの乳製品だ。小麦粉類の食べ物、チョコレート、アルコール、トマト、トウモロコシ、玉ねぎ、牛肉、オートミール、白ワインなども「拒絶反応」を見せることがある。

特に牛乳は韓国人の60%が、程度の差はあるが拒絶反応を見せる。だからと言って栄養の豊かな牛乳を飲まないわけにはいかない。概して1日に0.25L以下ならば症状を誘発しない。

結局、拒絶反応を見せる食べ物を少量ずつ数回に分けて食べるのが一番良い方法だ。

便秘が主な症状なら、普段水と食物纎維をたくさん食べなければならない。最近豆に入っているオリゴ糖成分が便秘に良いという研究結果が何回も出た。



金相勳 corekim@donga.com