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全小中高生の上位5%に「エリート教育」実施へ

全小中高生の上位5%に「エリート教育」実施へ

Posted December. 22, 2004 23:11,   

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2010年までに、全小中高生の5%にあたる40万人の優秀学生を対象に、英才教育と「エリート(秀越性)教育」が実施される。エリート教育とは、平均レベルの生徒より優れている生徒が、能力によって、さらに高いレベルの教育を受けられるようにする教育のこと。2007年までに、全小中高校の50%に対し、生徒のレベル別に分けて教える「水準別教育」が行われる。

また、早期進級・早期卒業制度を活性化して、小学校の段階から優秀学生ならば簡単に進級できるようにし、低所得階層のための英才教育プログラムも作ることにした。教育人的資源部(教育部)は22日、こうした内容を盛り込んだ「エリート教育総合策」を発表した。

それによると、教育部は英才教育を順次拡大し、2010年には特殊目的高校(科学・外国語など特殊科目を重点的に学ぶ学校)、英才学校、英才学級、英才教育院など英才教育機関で、小中高生全体(800万人)の1%(8万人)を対象に英才教育を実施することになる。

現在、英才教育を受けている小中高生は全体の0.3%にあたる約2万5000人だ。また、一般学校でも、レベル別の移動授業、集中履修課程、AP(大学科目先行履修)などを通じて、全体の4%にあたる32万人を対象にレベルの高い教育を行うとしている。

教育部は、2010年には芸術と情報英才学校をそれぞれ1校ずつ新設し、英才教育を数学・科学中心から、芸術・体育・情報・言語・創作の分野に拡大することにした。現在、科学分野の英才学校は、釜山(プサン)科学高校の1校だけが運営されており、英才教育院は現在の192校から250校に増える。

また、レベル別の移動授業を07年まで中高校全体の50%(現在30%)に拡大し、英語・数学のレベル別トラッキング(Tracking、複数課程を作り生徒が自身の特性にあう課程を選び科目を履修する)制度を06年にテスト運営した後、07年に導入する予定だ。それに向けて教育部は、現在5000人にのぼる英才教育専門教師を、2010年までに1万1000人に増やし、2087億ウォン(約210億円)の予算を投入、教育プログラムと運営マニュアルを作る計画だ。



洪性哲  sungchul@donga.com