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口臭のため人に会うのが怖い

Posted December. 19, 2004 23:09,   

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会社員のチョン氏(34・ソウル市鍾路区安岩洞)は最近、口を覆う癖ができた。

この間、会社の仲間から、「この頃、君の口臭がちょっとひどいよ」と言われてからだ。親しい間なので恥ずかしくはなかったが、無視することもできなかった。

チョン氏はこれまで、口臭がすると言われたことは別になかった。それで悩みに陷った。口臭「ぐらい」で病院に行くのもなんだか可笑しいようだが、でも放って置けば人前に立つのが怖い。もしかして身体に何かの病気があって、それで口臭がするのではないかと心配にもなる。

▲口臭は冬に最もひどい〓歯ぐきに炎症があるか、虫歯がある時、口臭がする場合が多い。しかし、このような要因は季節とはあまり関係がない。

冬に口臭がするなら、風邪や鼻炎などと関連がある。チョン氏も冬にはよく鼻風邪を引く方だ。

風邪などで鼻が詰まれば口で息をするようになる。口の中が乾いて唾が減る。このようになると、唾と一緒に「飲まれるはずの」微生物と細菌がそのまま舌に付いていることになる。これがちょっと残っている唾と混ざって、揮発性黄化合物と揮発性脂肪酸を作り上げる。この物質が口臭の原因だ。

鼻水、ほこりなどが喉を過ぎる過程でも口臭が生ずる。細菌が食道付近で悪臭を作るのだ。扁桃腺炎である時は、炎症のため細菌が繁殖するのに持ってこいの環境になるので、匂いはよりひどくなる。

口臭は放って置かず、耳鼻咽喉科を尋ね、鼻炎や扁桃腺炎など原因となる疾患を治すのが最善策だ。

病院に行くのが難しければ、普段、唾の分泌を誘導するため、水やお茶をよく飲むようにする。また、酸味のする果物を食べるのも匂いの除去によい。扁桃腺炎があったら口腔清浄剤でよく口をすすぐようにする。1時間ぐらいは口臭をなくすことができる。

▲普段でも口臭がする場合〓糖尿病がひどければ、ケトンと言う物質が作られ、口からアセトンの匂いがする。腎臓機能が大いに落ちて血液中に毒が積もる尿毒症患者の場合、毒が口の中で分解されながらアンモニアの匂いを出すこともある。

しかし、このような病がなくても、口臭のする場合は多い。

特に、成人の大半が、朝起きた直後、口臭を経験する。眠る時、唾泉の機能が一時的停止し、食べ物の残りが腐って生ずる現象だ。心配する必要はなく、多く話せば匂いはすぐ消える。

お腹が空いている時も口臭がする場合がある。空腹状態で唾の分泌が減り、細菌を無くす自浄能力も劣るからだと推定される。果物または炭水化物の豊かな食べ物を食べればすぐに解決される。

舌にできる「舌苔」は匂いを誘発する大きな要因のうち一つだ。舌の外側は口蓋と頻繁に接するため、細菌が活動しにくい。しかし、舌の内側は細菌がいっぱいだ。したがって、吐き気がしても、歯を磨く時、舌の内側まで細密に磨くようにする。

(アドバイス〓セブランス病院耳鼻咽喉科のユン・ジュホン教授、三星ソウル病院耳鼻咽喉科のチョン・スンギュ教授、歯周科のケ・スンボム教授)



金相勳 corekim@donga.com