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ワシントン、食い違った反応

Posted December. 17, 2004 23:21,   

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中央(チュンアン)日報・洪錫鍱(ホン・ソクヒョン)会長が駐米大使に内定したとの情報が伝えられた16日、米ワシントンの韓半島専門家らは、洪会長が意外な人物という点のため驚きながらも、人事の背景などに大きな関心を示した。米政府も似たような反応を見せた。

政府のある当局者は「数週間前から取りあげられていた4人の有力な候補のうち、洪会長もあったが、米政府内でよく知られている人物ではないため、相当数が驚いた」と雰囲気を伝えた。一部専門家は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が洪会長を駐米大使に起用したこと自体が、韓米間に流れている異常気流を認めたものだとし、盧大統領の新しい接近方法に期待感を示した。洪会長が、外交分野の専門家ではないとの点を指摘しながらも、盧大統領の信任が厚いならば問題がないだろう、と話す専門家もいた。

▲専門家の反応=アインホーン・戦略国際問題研究所(CSIS)選任顧問(元国務省次官補)は「洪会長は、マスコミ社の振出人として韓国社会が体験した最近の変化過程を誰よりも、よく把握しているだろう、との点から、ワシントン外交界に韓国の変化像をきちんと説明できるだろう」と、期待感を寄せた。同氏は「洪会長は、外交安保の分野や韓半島専門家の間でよく知られている人物ではないが、米紙『ワシントンポスト』の社主家族と良い関係を維持している、と聞いている」と話した。

外交専門家のオーバードーファー・ジョンズ・ホプキンス大国際関係大学院教授は「洪会長は、韓国政府の最高当局者らと親密な仲であり、米政府にも知られた人物であるため、効果的に業務を遂行できるものと思われる」と見込んだ。同氏は「大使業務の遂行には、外交上の経験よりは、大統領の信任が非常に重要であることから、韓米関係に寄与できるだろう」と付け加えた。

バルビニー・ファン・ヘリティジ財団研究員は「洪会長が大使に内定されたのは驚くべきことだが、非常に肯定的」だとし「盧大統領が洪会長を選んだのは、米国との関係改善について肯定的かつ創意的な方法で接近している、との点を示したもの」と評価した。

ファン研究員は、また「ソウルとワシントンの公式的な関係は、非常に丈夫だが、民間の世論を主導する階層では認識の差が存在する、との事実を、大統領府青瓦台(チョンワデ)が認めた、との点からも前向き」だと話した。ラリー・ニクシ米議会調査局(CRS)先任研究員は「洪会長は、ブッシュ政府に幅広い助言をする政府周辺グループの感情を理解し、かれらを説得する努力を併行しなければならないだろう」と注文した。

クイノネス元国務省北朝鮮担当官は「今後、韓米間の難題をきちんと取り扱うためには、高度な外交が必要とされる」とし「外交経験のない洪会長が、韓国外交通商部から強力な支援を得られるものかどうか、米政府との実務的な関係をきちんと築いていけるものかどうかが関心事」だと話した。

▲米国の韓国大使館の反応=駐米韓国大使館の当局者らは、韓昇洲(ハン・スンジュ)大使の交代自体については、予測していたことであるだけに驚かなかったが、洪会長が後任に決まったことについては非常に驚いた様子だった。

一部外交官は「韓米関係が敏感な時点にあり、北朝鮮の核問題が重大な局面にあるだけに、全く外交経験のない洪会長がどれくらい役割を果たせるものか、分からない」と疑念を示したりもしたが、大半が言及を自制した。一方、韓大使は約1週間前から、洪会長の大使起用について知っており、米側にも非公式に通報していたもようだ。



權順澤 金正眼 maypole@donga.com credo@donga.com