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デジタルワールド、消費の両極化へ

Posted December. 14, 2004 23:11,   

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第一(ジェイル)企画・ブランドマーケティング研究所のキム・イクテ博士は「不況で階層別の両極化はもちろん、個人の消費でも両極化現象が激しく進んだ一年だった」とし「デジタル文化、ウェルビーイング(Well−being)、高級ブランド品など自身が望む部分には、金を惜しまず使ったが、その他の部分では、極端に節約する姿がみられた」と話した。

▲情報技術(IT)の実験場、韓国〓今年、インターネット業界の最も大きな話題は「サイワールド」(cyworld.nete.com)。「韓国人は『サイする』人と『サイしない』人に分けられる」との言葉も登場した。個人が、小規模なホームページに写真・文などを掲載し、「1村」と呼ばれるメンバーとお互いのコンテンツを共有する同サービスの加入者はすでに1100万人を突破した。

サイワールドの成功は「いかなる新技術も、消費者の感性が受け入れなければ、失敗する」という平凡な真理をもう一度確認させた。MP3、デジタルカメラの売れ行きも昨年より70〜150%まで伸び、若年層の生活必需品になった。

▲中間はない〓ロッテ、新世界(シンセゲ)、現代(ヒョンデ)など大手デパートとディスカウント店が発表した今年のヒット商品を見てみると、両極化が実感できる。ひとまず、不況のバロメーターとされる焼酎とラーメンの売上げが30%ほど増えた。

ディスカウント店でのコーヒーの売上げも急増した。ミニスカートも再び流行した。しかし、消費者は、自身の欲求をみたす製品には金を惜しまず使った。有機農法による農産物は、一般の農産物より30〜100%ほど高かったが、数年前から始まった有機農法・農産物のブームは続いた。

今年上半期には「イケメン」のブームが広がり、カジュアルメンズウェアのメーカーは、花柄のシャツを新商品に発売し、30万ウォン(約3万円)を上回る高価なジーパンも流行した。デジタル電送方式が確定し、プレミアムテレビの売上げも大きく伸びた。

LG経済研究院のキム・テムン研究委員は「自分だけのためだったり、個性を示すための消費には惜しまず金を使う『消費の個人化』現象と『小さなぜい沢』、つまり、他の部分は節約しても、自分で価値があると判断した品目には、惜しまず金を使う現象が目立った」と話した。

▲レジャーと文化を楽しもうとする欲求〓週休2日制を導入した企業が大きく増え、登山服と普段着を兼ねる衣類が大きく流行した。カジュアル+レジャースポーツの「カポーツスタイル」という新たな概念まで誕生するほど。

会社員が平日や週末にも着られる「ビジネス・カジュアルの正装」も人気を博した。週末に、登山やインラインスケーティング、マウンテンバイクなど趣味を本格的に楽しもうとする人が増加し、登山用品など各種のレジャー用品の売上げも大きく伸びた。

余暇時間が増えることによって、最も低廉な文化商品である映画観覧客が急増した。『ブラザーフッド(原題:太極旗(テグッキ、注:韓国の国旗)を翻して)』と『シルミ島(実尾島)』など観客1000万人を突破する映画が誕生するようになった背景には、作品の質的向上のほかにも、文化欲求の増大という要因も働いた。