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[オピニオン]競争と協力

Posted December. 12, 2004 22:58,   

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先週末、韓国社会学会後期学術大会が開かれた。「韓国の社会変動と社会統合」をテーマに2日間に渡って、約140の論文が発表されたマンモス学術大会だった。引退した元老社会学者から大学院生まで参加の幅も広がり、首都圏と地方、男性と女性を問わず、バランスの取れた参加の性格も特徴的だった。

◆韓国人は、競争は上手だが、協力は上手くないようだ。韓国社会学会は会員が1000人にのぼる社会科学界の代表的学会の一つだ。そのような学会が、去る数年間の競争的な分化を経て、多くの分化学会が生まれた。その結果、いざ母体である韓国社会学会は、活動が支離滅裂な状態に陥った。学術大会は参加が不足し、2日間の日程もすべて満たすことができず、投稿論文がなくて、学術誌の発刊回数を減らさなければならない状況に至った。ある制度に目を向けず、新しい制度を作った結果だった。競争は上手いが、協力は下手だという端的な例が、社会学界にも現われたのだ。

◆今年は、韓国社会学会内で競争をするように誘導した結果、学会が生き返った。すべての分化学会が学会内に入るように誘導し、分科別にパネル組職に任せたことで、パネル組職が活性化した。論文発表が溢れ、パネル組織の数が多すぎて、12のパネルが同時に進行される記録的なことが起った。初夏に行なわれた前期学術大会も、同様の様相を見せた。その結果、学会誌に投稿する論文も殺到している。競争による統合の成功事例だと言える。

◆韓国社会の葛藤が深刻だ。社会統合と国民統合が大きな宿題に台頭した。政治は、葛藤調整の役割ができず、葛藤調整システムもない。政治家たちも競争に明け暮れて、協力ができない。与野党を問わず、党内で競争的にあれこれ会を作る姿を見るとそうだ。既存組織である政党と国会を通じて、活動をどのように上手くするのかを悩まずに、新しい組職を作ってこそ気が済むというのである。その結果、党論もなく政争をしても、誰かが出て決着をつけるのか、求心力も規則もない。汝矣島(ヨイド)からして協力と統合ができないのに、国民全体の統合が起きることは望みようもない。

李スフン客員論説委員(慶南大学教授・国際政治経済)leesh@kyungnam.ac.kr