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来年上半期に「債券大乱」の懸念

Posted December. 10, 2004 23:20,   

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投資リスクの高い社債の発行や取引が異常に増加したため、来年上半期に3兆1600億ウォンにも上る債券が満期を迎えることになれば、「債権大乱」が起る恐れがあるとの警告が出ている。

債権の満期切れが集中している時期に、不渡りを出す企業が出ると、その企業の社債を組み込んだファンドに払い戻し(資金の引き出し)の注文が急増し、他の会社の社債価格まで急落する「将棋倒し」が発生しかねないためだ。

こうなると、1999年の「大宇(テウ)社債問題」や2003年の「カード会社の社債大乱」のように、金融市場が一時的なまひ状態に陥り、債権投資家や企業が厳しくなる。

10日、KIS債券評価と韓国証券電算によると、今年に入ってからの個人や相互貯蓄銀行など小口投資家によるBBBランク社債の取引額は、合計6兆8284億ウォンで、昨年(2兆3687億ウォン)に比べて2.9倍増となっている。

債券を30億ウォン以下の単位で売買する小口投資家によるBBBランク社債の取引額が、6兆ウォンを上回ったのは、通貨危機以来初めてだ。

KIS債券評価の李珍五(イ・ジンオ)研究員は、「リスクは高いが、『まさか企業がつぶれることはないだろう』と思って債券を買収する人が多い。債券投資によって銀行金利の2倍に達する5〜8%の収益を得ようとしているため、需要が高まっている」と話した。

BBBランク社債の発行額の場合も、今年に3兆2638億ウォンに上り、昨年(2兆1997億ウォン)に比べ48.4%増加している。

特に、建設会社が発行したBBBランク社債は、2兆137億ウォン(全体発行額の61.7%)で、昨年(1兆1447億ウォン)に比べて75.9%増えている。首都移転の特需などを目当てに、事業資金を早めに確保しようとした建設会社が多かったためだ。

しかし、首都移転計画が白紙に戻って建設景気が低迷していることから、建設会社が発行したBBBランク債券は、債券市場で相対的にリスクの高い社債として扱われている。

債券市場の関係者らは、格付けの同じ建設会社の社債が大量に売りに出されており、全体の債券価格が急落する「建設社債事態」が起きる恐れがあると見ている。

韓国開発研究院(KDI)の林敬黙(イム・ギョンムク)研究委員は、「債券は無条件に安全なものと、投資家たちが誤解しているようだ。一つの企業でも不渡りを出せば、この誤解に気づくと同時に、市場は大きな衝撃を受けることになるだろう」と述べた。

信用格付けがBBBの企業が発行した債券のこと。BBB+、BBB0、BBB−からなっている。企業の信用格付けはAAAからDまで18等級がある。BBB−以上は投資等級、それ以下は投機等級に分類される。



legman@donga.com