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「私のカラーは哀しいけれど明るい哀而不悲」

「私のカラーは哀しいけれど明るい哀而不悲」

Posted November. 30, 2004 22:57,   

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「リズムアンドブルース(R&B)やソウル(soul)、ポップいずれも好きです。ただ、こうしたジャンルを私のカラーにするために苦心しているだけです。」

その「カラー」とは何だろうか。「哀而不悲(哀しいけれど、哀しさを表に出さない)」という答えが返ってきた。

先月20日、二番目のシングルアルバムを発売した「ブラウンアイズ」出身の歌手、ユン・ゴン(27)の音楽は、哀しいが泣かないのが特徴。彼は、「涙を流しているが笑っているような表情だ」と表現した。彼は新しいアルバムでR&Bに韓国人固有の感情を組み入れた。音色と歌詞は哀しいが、メロディーは明るい。グルーブ(groove、楽しいリズム感)も感じられる。

ユン・ゴンは、ボーカルの節制を通じてこうした不調和な音楽を試みている。すすり泣くような声は、仮声ではなく真声だ。その分、哀しさのボーカルを表に出さない。また、ピアノ、ギターのオクスティック伴奏にエレクトリック音響を加味して感情の偏りを排除する。

「一曲一曲はもちろん、アルバム全体が統一している感じを持たなければなりません。つまり、個別の曲のメロディー、ボーカル、歌詞が哀而不悲であるように、アルバムも全体的に哀而不悲でなければならないんです。」

彼はアルバム収録の10曲をすべて作曲した。タイトル曲の「別れようと」は、MBCで来年1年放送予定のドラマ「哀しい恋歌」のテーマ曲だ。同曲のミュージックビデオには金ヒソン、クォン・サンウ、ソン・スンホンが出演しており、12億ウォンが投入された。

「別れようと」は恋人が別れようと言う瞬間を歌った曲で、1年前、アパートでエレベーターを待っている間にメインテーマが思い浮かんだそうだ。ギター、ピアノの演奏を背景にバイオリンの旋律が切なさをエスカレートさせるが、リズムは楽しい。

「これからはうまくできるのに」は、ユン・ゴンが直接作詞した歌。ボサ・ノヴァリズムとエレクトリックサウンドを調和させたラウンジ音楽だ。「バッドガール」は、豪州の女性ラッパーのサファイアがラップをしたヒップホップで、5音階を使って東洋的なムードを漂わせる。米国の民謡「マギー、若き日を」で霊感を得た「耐え抜くでしょう」は、ハム・チュンホのギター伴奏だけの歌。「私たちだけの香りのように」、「覚えてくれーWith You」は、哀しい歌詞や楽しいリズムなど「哀而不悲」の情緒をそのまま盛り込んでいる。

「音楽的には音の質を高めるために装備に多く投資し、歌詞伝達のため、ボーカル練習も熱心にやりました。徐々に『私のカラー』を探しつつあるようです。」

ユン・ゴンは最近、来年1月発売予定のドラマ「哀しい恋歌」のOST作業で忙しい。彼は、「ブラウンアイズ」の時もそうだったように、今度もテレビ出演は断るつもりだ。

「別に特別な意味はありません。テレビは歌とは関係なさそうなので、まだまだ馴染みが薄いだけです」



金善宇 sublime@donga.com