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[オピニオン]職場の妻(Work Wife)

[オピニオン]職場の妻(Work Wife)

Posted November. 25, 2004 23:01,   

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▲米国の進歩的なインターネットメディアが、ブッシュ大統領とライス国務長官内定者の関係を「職場内の夫婦関係(Work Marriage)」と表現し、話題になっている。実の妻とは違って職場で働く9時から5時までの夫婦という意味から「9 to 5 Wife」との表現も付け加えた。要するに性的関係ではなく仕事で結ばれた職場での親密な関係を表す言葉だ。ライス氏に対するブッシュ大統領の信頼がそれだけ格別だということになる。

▲フランスでも質は異なるものの同様の例がある。ミッテラン元大統領と、彼の厚い信頼を受けフランス初の女性首相となったクレッソンの関係だ。しかし、ライス氏とは違ってクレッソン氏には夫がいた。米国に比べて政治家のプライバシーに寛大なフランスのマスコミは、ミッテラン氏とクレッソン氏が「特別な関係」であることを知っていながら、正式には問題視しなかった。クレッソン氏をルイ15世の愛人である「マダム・ポンパドゥール」に喩え、実力のなさを批判しただけだった。

▲米国のマスコミは夫と妻の間の「権力関係」を表す言葉作りが上手だ。出世する妻のため、肩身の狭い思いをする男性を「小さい夫(Small Husband)」、家にいて家事をする男性を「専業主夫(House Husband)」と表現する。社会経済的に大出世した妻を持つ男性は「トロフィー夫(Trophy Husbund)」と呼ばれる。「フォーチューン」誌によると、米国の女性企業家上位50人のうち、約3分の1がトロフィー夫を抱えているという。

▲米国ではプライバシー侵害を理由にいつも一緒の異性の人を妻や夫と断定しない。妻や夫より「配偶者(Spouse)」か「パートナー(Partner)」という言葉の使用を勧める。ゲイやレズビアンのカップルに対し滅多なことを言ったらひどい目に遭う。夫の大統領に寵愛される独身の閣僚内定者を指して「職場の妻(Work Wife)」と表現したことに対し、「家庭の妻(House wife)」であるローラ夫人がどんな反応を示したか気になる。韓国でもこの間、似たようなうわさが流れていたが、確実な証拠はない。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員