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[社説]ライス補佐官の国務長官内定に備えるべきだ

[社説]ライス補佐官の国務長官内定に備えるべきだ

Posted November. 16, 2004 23:22,   

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パウエル米国務長官の退陣は、2期目のブッシュ政権の外交政策の変化を表す信号弾である。国務部の場合、アーミテージ副長官と6者協議の首席代表を務めていたケリー東アジア太平洋担当次官補まで交替されるものと見られる。北朝鮮の核問題、在韓米軍の再配備など米国と主要懸案を共有している私たちとしては、事実上新しいパートナーを迎えるわけだ。米国の外交ラインの中核が変わるだけに、政策の連続性よりは変化を予想して備えた方が良いだろう。

焦眉の関心事は対北政策がどれほど変化するかということだ。それで三日後に迫っている韓米首脳会談がさらに重要だ。ブッシュ大統領の再選後、初対面である今回の会談で、両国首脳は、方向を確実に定めなければならない。生産的な会談になるには、北朝鮮の核問題の平和的解決を強調する一方で、北朝鮮を対話に誘導できる方策を取りまとめなければならない。重ねて強調するが、6者協議は北朝鮮核問題の解決に向けた最善の道である。

ブッシュ大統領の再選と穏健派のパウエル国務長官の退陣で、米国の一方主義、強硬外交に対する懸念が出ているのも事実だ。米軍のイラク・ファルージャへの攻撃はそうした懸念をさらに高める。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のロサンゼルス演説を土台に、韓米の首脳が北朝鮮に対する武力使用排除を約束できるならば、韓半島安定のために大きく役立つだろう。

ライス大統領安保補佐官の国務部入りは、必ず悪いニュースではない。ライス補佐官は強硬派の「ネオコン(新保守主義者)」と、パウエルに代表される穏健派の間で調整者の役割をしてきた。6者協議がまさに妥協の産物である。政府も2年近くライス補佐官と接触してきたので、備えに大きな困難はないと思われる。

米国の外交政策の基調が変わっても、韓半島政策は従来の枠組みが維持されるようにすべきだ。米国が変化を持ち出せば、政府は変わってはならない論理を示して急激な変化を防がなければならない。北朝鮮の核問題の場合、新たな外交安保チーム発足を契機に、積極的に乗り出せば、解決を早めることもできるだろう。