Go to contents

[オピニオン]「カフェーUSA」

Posted November. 16, 2004 23:22,   

한국어

クリストファー・ヒール在韓米国大使は8月に公式業務を始める前から、注目の対象だった。赴任直後から前任者たちよりいっそう活発に各界各層の多様な人士に会ってきたからだ。米大使館職員たちの間で、「若い大使(52歳)であるためか、彼の要求するハードなスケジュールを作るのが手におえないぐらい」という泣き言が出るほどだった。彼は歴代米大使の中では初めて国立5.18墓地も参拜した。韓米関係がかつてなく敏感な時期の米大使として、対民外交の大切さを切実に感じたからだろう。

◆今月初め、米大使館があるインターネット・ポータルサイトに、「カフェーUSA」を開設したことも同じ主旨からだろう。ヒール大使はこのカフェーに載せた挨拶の言葉で、「『カフェーUSA』は韓国民の情緒を理解するための双方向対話の出発点」と明示した。先月末訪韓したコリン・パウエル米国務長官も、短い日程を割って若い世代と対話時間を持ったことをみると、韓国に対する米国の姿勢が相当変わったことが感じられる。韓国社会でインターネットの占める広大な影響力を勘案した措置とも見なされる。

◆なのに、「カフェーUSA」は開設されてから10日足らずで、あらゆる悪口と誹謗で汚染されてしまったと言う。韓国と北朝鮮、米国に対して露骨に好悪の感情を現わす文章で塗り尽くされたそうだ。数年前に「Fuking USA」という反米歌が流行ったこともあるが、米大使館が開設した公式サイトに度を過ぎた誹謗文を書く行為は、それとはレベルが違う。あるインターネットユーザーの指摘のように、「横になって唾を吐く」行為で、国に恥をかかせることだ。

◆立場を置き換えて考えてみなければならない。米社会の嫌韓感情を憂慮したワシントンの韓国大使館が、「カフェーkorea」を開設したとしよう。ここに米インターネットユーザーらが集まって、韓国に対する悪口を書き込むとしたらどうか。良い意図が悪感情に変質されかねないはずだ。一般市民に外交官水準の礼儀と節制を求めるのは無理かも知れない。だが、市民も基本的な道理はわきまえなければならない。特に、「インターネット・マナー」はその国の国民の水準をはかる尺度になるという点でそうだ。

宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員 songmh@donga.com