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[社説] 盧大統領の「LA北核演説」を見る眼

[社説] 盧大統領の「LA北核演説」を見る眼

Posted November. 14, 2004 23:19,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、北朝鮮核問題は必ず平和的に解決されなければならないとして、北朝鮮を狙った武力行使や封じ込め政策に対する反対の立場を明確にした。「瓦礫の上から今日の韓国を築き上げた国民に、再び戦争の危険を甘受することを強要することはできない」という盧大統領の認識に、全面的に同感する。「北朝鮮の核保有を決して容認しないという韓国の意思に揺るぎはない」と述べたことも適切だった。

しかし盧大統領が、「しなくてもよかった」発言をしたという点も、指摘しなければならない。盧大統領は、20日のブッシュ大統領との韓米首脳会談や、来年1月の「ブッシュ2期」発足を控えた敏感な時期に、米国の地で問題の演説をした。米国と北朝鮮も発言を注目したはずだ。盧大統領も時期と相手を念頭に置いて演説をしたが、残念なことに、過度に北朝鮮の肩を持ったという感を拭えない。

盧大統領は、「核とミサイルは、外部の脅威から自分を守るための抑制手段だ」という北朝鮮の主張に対して、「一面の理がある」と言った。初めは「合理的だ」と言ったが、表現を変えた。合理的であろうが一面の理だろうが、盧大統領の発言は適切ではない。韓半島非核化宣言を破った北朝鮮の核開発を、盧大統領が認めるような発言をすることは矛盾である。北朝鮮の核保有を受け入れることができないという発言とも反する。米国はもとより、北朝鮮のミサイルだけをとっても深刻な脅威と判断している日本が、盧大統領の言葉に共感するかは疑問である。

6者協議の空転の責任を北朝鮮だけに押し付けることはできない。米国も説得しなければならない。米国の主張であっても、韓国が受け入れることができなければ、反対するのが正しい。米「ネオコン(新保守主義者)」が、平和的解決の可能性があるにもかかわらず、武力解決を追求するなら、政府と国民が力を合わせて阻止しなければならない。米国の一方的なごり押しは我々も反対する。

だからといって、韓国の些細な核物質実験まで問題視する北朝鮮には何の要求もせず、米国にだけあれこれ注文をつけるのは納得し難い。米国の説得に傾ける努力と同程度に、北朝鮮への説得にも力を尽くさなければならない。