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「鍼の神秘」科学的に立証

Posted October. 12, 2004 23:47,   

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脳中風(脳卒中)で一方の手足が麻痺すれば、漢方では鍼を打つ。しかし、現代医学は鍼術の効果を否定する。

この理論を覆す科学的研究結果が韓国研究チームによって世界で初めて出された。

カトリック大医大神経外科の全信秀(チョン・シンス)教授と東西(トンソ)漢方病院の朴尚東(パク・サンドン)院長などが共同研究したこの内容は、東洋医学の最高権威誌である「アメリカ・ジャーナル・オブ・チャイニーズ・メディシン」に掲載される予定だ。

▲麻痺は鍼術で治療できる〓現代医学の観点では、手足は脳の運動皮質から下した命令に従って動く。反対に、手足に刺激を与えても、脳の運動皮質が活性化しない。しかし、今回の研究で、鍼で正確に刺激すれば、脳の運動皮質が活性化することが確認された。

研究チームは01年2月から昨年12月まで、20人を二つのグループに分けて、Aグループには脳中風麻痺治療効果が最も高い陽陵泉穴に鍼を打ち、Bグループには陽陵泉穴の周りに鍼を打った後、機能性自己共鳴映像(f−MRI)で脳を撮影した。

その結果、Aグループは全部、脳の運動皮質が活性化された反面、Bグループには何の変化もなかった。これに対して朴院長は、「陽陵泉を正確に刺激すれば、この刺激は『経絡』に沿って脳に至って運動皮質を活性化し、その結果、麻痺症状も解消されるのだ」と説明した。

▲漢方の科学化、幕を上げる=動物実験で経絡が確認されたことはあるものの、実際に人体で経絡と経穴の存在が立証されたのは今回が初めてだ。また、一方の麻痺が来る時、麻痺していない反対側の手足に鍼を打つという東医宝監(トンイボガム)の内容が科学的に妥当だということも今回確認された。

今回の研究結果、左足の陽陵泉穴に鍼を打てば、左脳の運動皮質が活性化された。科学的に、左脳は人体の右側を支配する。したがって、左脳が活性化されれば、人体の右側の運動機能が改善するのだ。結局、麻痺した反対側に鍼を打つ、この間の鍼術治療法が科学的根拠を持つようになったわけだ。



金相勳 corekim@donga.com