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日本政治で浮上する若手「新保守」 安部官房副長官と防衛長官

日本政治で浮上する若手「新保守」 安部官房副長官と防衛長官

Posted May. 13, 2003 22:07,   

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政治への無関心が根深い日本で、このごろ突然注目される2人の40代政治家がいる。石破茂(45)防衛庁長官と安倍晋三(49)官房副長官が主人公。これらは北朝鮮の核危機などを契機に日本の右傾化をあおるようなコメントを躊躇せず「日本のネオコン(新保守主義者)」を自任している。

両氏は、第2次世界大戦で敗北した後、日本社会でダブー視されてきた自衛隊活動範囲の拡大をめぐる改憲論を唱えたり、北朝鮮を威嚇するよどみない発言で、極端な「日本国益万能主義」を叫んでいる。

▲2人の「右翼皇太子」〓両氏、以前の政治に食傷ぎみな日本社会で、新鮮な「若手リーダー」として浮上、大衆的な人気を博しており、いつかは首相職につくだろうとの見通しまで出ている。

両氏は、皮肉なことに政治的に浮上した時点が似ている。安倍副長官は昨秋、小泉純一郎首相が北朝鮮を訪問したとき同行し、北朝鮮に対する強硬派としてけん制する役割を果たした。その後、日朝交渉の最大のハードルである日本人拉致被害者問題と関連し、被害者家族の庇護を受けながら、マスコミの注目を集めた。

石破長官も、小泉首相が訪朝した直後電撃的に起用された。入閣する前「日本人拉致被害者救助のための議員連盟」の会長を務めていた同氏を防衛庁長官に任命したのは、対北朝鮮政策が強硬路線に転じたのを暗示したものだ。

両氏はまた、政治名門の2世、3世の政治家である点でも似ている。安倍副長官は、自民党幹事長を経験した故安倍晋太郎氏の息子で、岸信介元首相の娘の子息。石破長官は父親が鳥取県の知事と自治相を経験した。岸元首相は、日本が敗戦した直後、マッカーサー連合軍最高司令官が草案を作成した「平和憲法」の改正を初めて試みた人物。

2人とも、大学卒業の直前、民間会社で勤めていたが、家柄を背景に政治家に転じた。石破長官は1986年、最年少議員になった後、連続して5当選に成功した重鎮議員だ。

▲軍事大国を夢見る〓石破長官はこのごろ、日本の安全保障基本原則である「専守(守備にだけ専念するとの意)防衛」の概念から一歩進んで、必要ならば敵の基地に対して自衛隊が先制攻撃を行えると主張している。専守防衛は、日本が二度と周辺諸国を侵略できないよう「平和憲法」に定めた概念だ。しかし、石破長官は「米国が作った憲法であるだけに、政権を担当したら憲法も見直すべきだ」として極端な論議を展開している。

これに負けまいと、安倍副長官も12日、東京市内のあるシンポジウムに出席し「専守防衛」の概念を正すべき必要があると力説した。同副長官は、もちろん外交でも超強硬な姿勢を守っており、日本の右翼勢力の間では「所信派」と呼ばれたりもする。同氏は、日本人拉致被害者問題と関連し「北朝鮮に残っている拉致被害者らが帰国しない限り、国交正常化はない」とし、日本政府内で北朝鮮への強行姿勢を主導している。



hanscho@donga.com