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ベルサイユ宮殿で実施される近代五種、女子代表ソン・スンミンが韓国女子初の五輪メダルの目指す

ベルサイユ宮殿で実施される近代五種、女子代表ソン・スンミンが韓国女子初の五輪メダルの目指す

Posted May. 08, 2024 09:32,   

Updated May. 08, 2024 09:32

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「五輪の舞台を想像するだけでも緊張するけど、メダルを取ったらどんなに胸いっぱいになることだろうか。オリンピックのメダルを必ず取ってベルサイユ宮殿の表彰台に立ちたい」

近代五種の韓国女子代表ソン・スンミン(21)の言葉だ。7月26日(現地時間)に開幕するパリ五輪は、ベルサイユ宮殿で近代五種競技を行う。宮殿庭園の中心部であるエトワールロイヤル広場に設営された特設競技場で、乗馬、フェンシング、水泳、レーザーラン(射撃+ラン)が順に競技が行われる。

韓国の近代五種は、チョン・ウンテが2021年東京五輪で男子個人戦銅メダルを獲得し、黄金期を迎えた。近代五種で韓国選手が五輪メダルを獲得したのはチョン・ウンテが初めてだった。ソン・スンミンは、韓国女子初となる近代五種の五輪メダルを獲得して黄金期を引き継ぎたいと意気込んでいる。ソン・スンミンは先月、国際近代五種連合(UIPM)ワールドカップ(W杯)第2戦と第3戦で相次いで女子個人戦銀メダルを獲得し、パリ五輪のメダル候補に浮上した。

ソン・スンミンは、まだパリ五輪出場権を確保していない。ただ、本大会出場権のない選手の中では、ソン・スンミンがUIPM五輪ランキングが最も高い。ソン・スンミンは現在ランキング3位だが、1、2位はすでに出場権を獲得している。UIPMは6月17日までW杯と世界選手権での成績をもとに残りの出場権のうち12枚を配分する。ソン・スンミンは「現在の順位に意味があると思わないで、五輪出場が確定するまで気を緩めない」と話した。

水泳選手として大邱(テグ)体育中学校に入学したソン・スンミンは、先生の勧誘で1年生の時、すぐ近代五種に種目を変えた。中学校2、3年生の時、相次いで全国少年体育大会のトップに上り詰めたソン・スンミンは、大邱体育高校1年生だった2019年には、全国体育大会で女子高部3冠に輝き、国内舞台を制覇した。さらに自身初の国際大会だった2019ユースアジア・オセアニア選手権でも金メダルを獲得した。

近代五種の中学部はフェンシングと乗馬を除いた近代三種、高等部は乗馬が抜けた近代四種で競技を行う。中学時代からやってきた記録種目(水泳、レーザーラン)に強かったソン・スンミンは、最近は技術種目(フェンシング、乗馬)の技量まで上がり、成人舞台でもメダル争いを続けている。今年3回目のW杯では、初めてフェンシング種目で1位になった。

代表に選ばれてから始めた乗馬は、いまだに困難を覚える時がある。ソン・スンミンは昨年、杭州アジア大会の乗馬で馬が障害物の前に止まったため失格処理された。ソン・スンミンは「アジア大会を通じて大きな大会は重圧感が違うことを学んだ。アジア大会で緊張感を経験しただけに、五輪では悔いのない競技をしたい」と話した。

試合経験もさらに積む必要がある。ソン・スンミンは3回目のW杯で、最後の種目だったレーザーランで先頭でスタートしたが、結局2位に落ちた。ソン・スンミンは「レーザーランを一番前から出発するのは初めてなので、選手たちが後ろから追いついてきたとき、どうすればいいか分からなかった。レーザーランはもともと自信のある種目なので、五輪では勝ち抜けたい」と話した。

また「東京五輪前には近代五種についていちいち説明しなければならなかったが、今は確実に知名度が上がった。オリンピックは確かに波及力が違ったよ。パリで良い試合をして、近代五種をもう一度広く知らせたい」と話した。


姜泓求 windup@donga.com