Go to contents

韓銀「物価安定が確信できるまで通貨緊縮基調を維持」

韓銀「物価安定が確信できるまで通貨緊縮基調を維持」

Posted March. 15, 2024 08:35,   

Updated March. 15, 2024 08:35

한국어

韓国銀行(韓銀)は、物価安定を確信できるまで通貨緊縮基調を十分に維持すると明らかにした。最近、韓国がアジア諸国の中で一番先に基準金利を引き下げるだろうという予測が出ているが、韓銀は、今年上半期(1~6月)中の引き下げは難しいという見解を固守した。

韓銀は14日、国会に提出した「通貨信用政策報告書」で、「国内消費者物価の上昇率は鈍化傾向だが、目標水準(2%)に安着すると確信するには早い」とし、「物価上昇率が目標水準に収拾すると確信するまで、通貨緊縮基調を十分に長期間持続するだろう」と明らかにした。

韓国国内消費者物価の上昇率は、昨年10月(3.8%)にピークに達した後、今年1月は2.8%まで下がった。しかし、先月、果物価格の高騰や国際原油価格の引き上げなどの影響で、3.1%へと持ち直した。

韓銀は、消費者物価は減速傾向に入ったと判断しながらも、農産物などの価格高騰で体感物価は依然として高いと評価した。また、下手に緊縮から緩和へとピボット(通貨政策の転換)を試みれば、物価を完全に抑えることができないまま、家計負債の増加のみ再び煽りかねないと懸念している。

韓国銀行の李尚衡(イ・サンヒョン)副総裁補は同日、「2月の経済予測を基にみれば、上半期中の金利引き下げは容易ではなさそうだ」と一線を画した。今年下半期(7~12月)中の金利引き下げの可能性についても、「5月に発表される経済予測に基づいて判断する」と答えた。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com