Go to contents

リンゴが一個5000ウォン、手が出ない

リンゴが一個5000ウォン、手が出ない

Posted March. 07, 2024 08:43,   

Updated March. 07, 2024 08:43

한국어

先月、果物の価格が1年前より38%以上跳ね上がり、32年ぶりに最大幅に上昇した。国際原油価格も再び乱高下し、物価全体の上昇率は1ヵ月ぶりに再び3%台に上昇した。

政府は、果物価格の負担を減らす対策を出して「物価抑制のための総力戦」に乗り出したが、果物価格をはじめとする生活物価は大幅な高騰が継続するものとみられる。

6日、統計庁がまとめた「消費者物価動向」によると、2月の果物価格は前年より38.3%値上がりした。1991年9月(43.3%)以来、32年5ヵ月ぶりの最大の上げ幅となる。特に、みかんの価格が1年前より78.1%上昇し、果物の中で最も大きな上昇傾向を示した。リンゴと桃も、それぞれ71.0%と63.2%上昇した。消費者物価の調査対象に含まれる果物20品目のうち、上昇率が10%を超える品目が11品目に達した。果物価格の高騰には、農家の高齢化などで栽培面積そのものが減る中、異常気象で生産量が減ったことが大きな影響を及ぼした。

果物価格が大幅に上昇し、先月の全体消費者物価は1年前より3.1%上昇した。今年1月、半年ぶりに2%台に落ちた物価上昇の勢いが、1ヵ月ぶりに再び3%台に拡大したのだ。ラーメンや豚肉など頻繁に購入する品目で構成され、体感物価を反映する生活物価指数は、1年前より3.7%上昇し、上昇幅がさらに大きかった。

政府は、600億ウォンを投入し、リンゴや梨などの体感価格を半分にまで引き下げ、輸入果物の関税も引き下げることにした。農林畜産食品部の宋美玲(ソン・ミリョン)長官は、「マクワウリが本格的に出荷される4月まで、消費者価格の高い果物と野菜を中心に全面的な対策を推進し、国民の体感物価を下げる」と話した。

しかし、果物価格は当分、高い水準を維持するものと見られる。特にリンゴは、2033年までに栽培面積が年平均1%ずつ減少すると予想されるうえ、厳しい検疫手続きによって輸入も事実上封鎖され、このような価格高騰の現象が頻発しかねないという懸念も出ている。韓国銀行のキム・ウン副総裁補は、同日開かれた物価状況の点検会議で、「農産物などの生活物価が当面、高い水準を維持しかねないことを勘案すると、今後の物価の流れは滑らかではなく、歪になりかねない」と見込んだ。


世宗市=ソン・ヘミ記者、キム・ドヒョン記者 1am@donga.com