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二度は倒れない、フェムケ・ボルが女子400mハードルで優勝

二度は倒れない、フェムケ・ボルが女子400mハードルで優勝

Posted August. 26, 2023 09:20,   

Updated August. 26, 2023 09:20

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ゴール前で倒れるのは一度で十分だった。今度は両足でゴールを通過した後、すぐににっこりと笑った。

フェムケ・ボル(23)は25日、ハンガリーのブダペストで行われた世界陸上選手権の女子400mハードル決勝で51秒70で金メダルを獲得した。オランダの最終走者として出場した男女混合1600mリレーで世界新記録ペースで走ったが、ゴールを5m先で倒れてから5日ぶりだ。

ボルは、「今大会前、みんな私を優勝候補に挙げた。しかし、混合リレーで見たように、すべてがいつも予想通りにはいかない。(混合リレーで)私がバトンをもらうまでは、みんな私たち(オランダ)が簡単に金メダルを取れると思っていただろうけど、結果は違った。今回のレースを控え、心を強くして自分のレースをすることにした」と話した。

もともと女子400mハードルの最強者は2021年東京五輪と昨年の米国ユージン世界選手権で金メダルを獲得したシドニー・マクローフリン(24)だ。同種目の世界記録(50秒68)保持者もマクローフリンだ。しかし、マクローフリンが膝の負傷で今大会を欠場したため、ボルの優勝は当たり前のように思われた。

ところがふたを開けてみたら違った。ボルが予選で52秒95に止まった時は、「混合リレーの衝撃を吹き飛ばすことができなかった」という評価があった。しかし、ボルは決勝で参加選手の中で唯一51秒台でゴールを通過し、自身初のメジャー大会優勝を果たした。51秒70は今年4月に打ち立てた自己最高記録(51秒45)に0.25秒遅れの自身2番目のタイムだ。

いつも1位を追っていたが、今やライバルに追われる1位になったボルは、「みんなが優勝を夢見る。いつも優勝するわけではないが、毎年発展しようと努力している」とし、「さらに一段階発展して世界チャンピオンになったことに驚くばかりだ」と話した。


任寶美 bom@donga.com