Go to contents

松代大本営に徴用された朝鮮人死亡者1千人、「国内でも知っている人がいないのは残念」

松代大本営に徴用された朝鮮人死亡者1千人、「国内でも知っている人がいないのは残念」

Posted August. 07, 2023 08:20,   

Updated August. 07, 2023 08:20

한국어

「松代大本営(長野県長野市)の建設工事には約6~7千人の朝鮮人が強制徴用されました。そのうち推定死亡者は少なくとも300人以上です。私たちにとって大きな痛みですが、国内でも知る人が少ないのが残念です」

先月15日、長野県安曇野市の金剛寺で、日本による植民地時代に松代大本営建設工事に強制動員された朝鮮人犠牲者のための合同慰霊法要が行われた。法要を主導したのは金剛寺の住職、法顕僧侶(韓国仏教太古宗、開かれた禅院院長)。法顕僧侶は先月26日、ソウル市恩平区(ウンピョンク)の開かれた禅院でのインタビューで、「常に日本の真の謝罪を要求しているが、私たちもどれだけ私たちの歴史を知っているか自省する必要がある」と話した。

――松代大本営の犠牲者について知らない人が多い。

「松代大本営は、日本が太平洋戦争末期の本土決戦に備え、広島大本営に代わって作った大規模な戦争施設だ。四方数キロの岩盤の中に皇居や軍事・行政・通信機関が入る地下都市が建設された。数千人の朝鮮人が強制動員され、このうち300~1千人余りが死亡したと推定される」

――金剛寺と犠牲者たちは関係があるのか。

「金剛寺は在日同胞らが松代の犠牲者の慰霊のために40年以上前に大本営の近くに建てた小さな韓国式寺院です。日本の寺とは違って三聖閣があり、大雄殿にも釈迦牟尼仏と阿弥陀仏を祀っています。朝鮮人犠牲者の極楽往生を願う気持ちからです。信徒数が少なく運営が苦しくなると、知り合いの信徒会長が運営を手伝ってほしいと言ってきたので、住職を務めることになりました」

――慰霊法要を行ったきっかけは…。

「2018年に正式に住職に就きましたが、それまでは信徒同士で断続的に慰霊祭を行っていました。このような意義深い行事が忘れられてはならないと思い、就任の翌年から在日同胞だけでなく様々な団体と共に追悼祭を行いました」

――10日にも追悼祭が行われるそうですが…。

「日本が降伏する意思を連合国に表明した1945年8月10日に合わせて、松代大本営地下壕前の犠牲朝鮮人慰霊碑の前で行われます。寺では毎年7月に慰霊法要が行われ、8月には松代大本営前で追悼祭が行われます」

――お願いしたいことがあれば…。

「数年前、韓日関係が悪かった時、在日同胞の仏教徒に韓国の視点であまり強く言わないでほしいと言われました。僧侶は言って去れば済むが、自分たちは残って収拾しなければならないと…。このように韓日関係は難しく複雑な部分が多い。日本が正しい歴史意識を持つことを望むとともに、私たちも目覚めた歴史意識で真実を伝える努力をしなければならない」


李鎭求 sys1201@donga.com