Go to contents

一般市民が見た朝鮮初の日時計1点が米国から戻ってきた

一般市民が見た朝鮮初の日時計1点が米国から戻ってきた

Posted November. 18, 2020 09:01,   

Updated November. 18, 2020 09:01

한국어

韓国初の公衆日時計「仰釜日晷」(写真)一点が、米国から戻ってきた。

文化財庁は、今年上半期に米オークションに出品された仰釜日晷を、国外所在文化財財団を通じて買い取り、韓国内に持ち込んだと、17日明らかにした。いつ、どのように搬出したのかわからないが、ミズーリ州セントルイスのアンティークショップで売られて個人が所蔵していた。

返還された仰釜日晷は、直径が24.1センチ、高さが11.7センチ、重さが約4.5キロの銅合金遺物だ。日時計に表示された漢陽(ソウル)の北極高度(緯度)に照らして、18世紀や19世紀初頭に製作されたものと推定される。国内には同じサイズと材質の仰釜日晷7点がある。このうち、国立故宮博物館が所蔵している2点は、宝物に指定されている。

仰釜日晷は、朝鮮初の公衆時計で、世宗(セジョン)時代から朝鮮末まで製作された。世宗時代に宗廟と惠政橋(へジョンギョ・現在は鍾路1街)に設置された仰釜日晷は、現在残っていない。現代時刻体系と比較してほぼ誤差がなく、節侯(季節)、方位、日の出と日没時間、方向などを知ることができる。

今回帰ってきた仰釜日晷は18日〜12月20日、国立故宮博物館で一般に公開される。


パク・ソンヒ記者 teller@donga.com