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欧州で新型コロナ感染再拡大、対応に苦慮

欧州で新型コロナ感染再拡大、対応に苦慮

Posted October. 14, 2020 08:32,   

Updated October. 14, 2020 08:32

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欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、各国政府は感染対策の強度をめぐって苦慮している。第1波の3、4月のように全国民の移動制限、学校閉鎖など厳しいロックダウン(都市封鎖)を実施する場合、社会・経済に及ぼす被害が大きいためだと、ロイター通信などは伝えた。

このような悩みは、英政府が12日(現地時間)に発表した新型コロナ対策によく表われている。ジョンソン英首相は同日、下院に出席し、新型コロナ3段階政策を発表した。感染の広がりに応じて地域ごとに「レベル1」、「レベル2」、「レベル3」の3段階に分類し、異なる対策を進める。例えば、「レベル3」に分類されたリバプールでは、屋外・屋内を問わず同居人居合と会うことは原則禁止され、パブでは酒の提供は禁じられ、食事だけ提供できる。一方、「レベル1」は、レストランやパブなどの午後10時以降の営業は禁止される。ジョンソン氏は、「この3週間、感染者が4倍も急増した」とし、「しかしロックダウンは正しい対策ではない。効率的な適用が重要だ」と強調した。

一方、チェコは14日からパブ、レストラン、ナイトクラブを全面閉鎖し、学校の授業も今月末までオンライン授業に切り替えることを決めた。チェコでは、感染者が急増した先月中旬から、パブやレストランの午前0時~6時の営業禁止、マスク着用の拡大を実施したが、感染拡大が続いているため対策の強度を引き上げたのだ。

 

フランスも事情は似ている。9月に始まった第2波では、屋外のマスク着用、パブの営業禁止など部分的な制限だけ実施した。しかし、感染者が増え続けているうえ、重症患者が増加し、医療崩壊の危機感が高まった。フランスのカステックス首相は「春に施行されたロックダウンは避けなければならない」としつつも、「感染拡大が深刻化するなら、地域ごとにロックダウン措置を下すことを検討している」と明らかにした。

 

米スタンフォード大学医学部のジャヤンタ・バタチャリア教授など衛生専門家たちは、各国政府が状況に応じたロックダウン政策を適用することが、今後の新型コロナウイルス対策の成否を左右すると強調した。第1波の時とは違って、今はウイルスの特徴、感染経路、脆弱階層、効果的な感染対策などに対する基準ができ、細かい対策が可能であるためだと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは伝えた。


金潤鍾 zozo@donga.com