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「自主的自己隔離」の証拠写真、市民参加続く

「自主的自己隔離」の証拠写真、市民参加続く

Posted August. 31, 2020 08:09,   

Updated August. 31, 2020 08:09

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「ちょっと大変でも、皆一緒に参加すればいいかと思って写真を掲載しました」

京畿道坡州(キョンギド・パジュ)に住むユン・ハンナさん(38・女)は最近、自分のソーシャルメディアに子供たちと家で些細な日常を過ごす写真を掲載している。写真につけたハッシュタグは「#自主的自己隔離」だった。四姉弟の子供たちと一緒に掲載した写真は、そのほとんどが特別なわけではない。子供たちがソファに座ってぼんやりとテレビを見ているか、一緒に遊ぶ姿だ。

しかし、意外に周りの反応は熱かった。こんな時ほどに頑張ろうという応援が多かった。ハッシュタグに乗って、似たような姿を写した写真もたくさん上がってきた。ユン氏は、「鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理本部長がテレビに出てブリーフィングするのを見れば、何となく粛然となる」とし、「みんなで日常に復帰するために、少し窮屈でも『できることをやりながら』頑張ってほしい」と話した。

新型コロナウイルス感染症の再拡大により、30日から社会的距離置き(ソーシャルディスタンス)ステップ2.5が始まり、首都圏市民の日常も大きな変化を迎えた。カフェや飲食店などが営業を中止し、自己隔離に近い生活が始まった。これを受け、オンラインではユン氏のように生活の中で防疫上注意を実践する姿を公開して、お互いに応援する人たちが大幅に増えた。

蔚山(ウルサン)に住んでいる舞踊家のキム・ドンファさんは、自宅で直接作曲した音楽に合わせて創作した振り付け映像を数日間掲載している。キム氏は、「ややもすれば、何もできないという虚無主義に陥りがちだが、こんな時ほどできることを探して元気を出さなければならないという気がして、振り付け映像を掲載した」と伝えた。

現在、複数のソーシャルメディアでは、「#自主的自己隔離」はもとより、「自主的距離置き」や「#セルフ隔離」のようなハッシュタグの付いた書き込みが数千件を超えている。子供と一緒に家で紙コップ積みに挑戦したり、直接料理した写真などを掲載して、お互いに応援する書き込みが多い。また、新型コロナの前に行ってきた海外旅行の写真などを掲載して、日常の大切さを振り返る掲示物も少なくない。

ソウル江西区(カンソグ)に住むキム・ギフン氏(35)も29日、ソーシャルメディアに自主的自己隔離に参加しようという趣旨の文を掲載した。キム氏は文と一緒に、家のリビングルームにテントを設置して、家族と一緒にキャンプの雰囲気を出したり、空気を入れたミニプールで二人の子供が遊びを楽しむ写真を掲載した。

実はキム氏は、自主的な自己隔離が決して嬉しくない。彼の双子の息子は、脳病変の疾患を患っており、定期的にリハビリセンターで治療を受けなければならないが、不可能になったからだ。キム氏は、「元々疎外階層などを支援する公演イベントを行ってきたが、新型コロナによってこれもすべて中止となった。皆が大変な状況だが、挫折せずに積極的に乗り越えれば、より幸せな日常が訪れるだろうと確信している」と語った。


パク・ジョンミン記者 blick@donga.com