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米戦略司令官、B-1Bグアム展開作戦で「中露を抑止」

米戦略司令官、B-1Bグアム展開作戦で「中露を抑止」

Posted July. 23, 2020 08:42,   

Updated July. 23, 2020 08:42

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米国の核兵器運用を実質的に担うチャールズ・リチャード米戦略軍司令官(海軍大将)が最近、「死の白鳥」と呼ばれるB-1B戦略爆撃機のグアム展開作戦に参加したことが分かった。

空母と爆撃機を動員した南シナ海での最近の軍事訓練に続き、「3大核戦力(大陸間弾道ミサイル、爆撃機、原子力潜水艦)」の核兵器運用戦略を総括する米軍トップが直接現場に出動したのは異例。それだけ、北東アジアでの中国の拡張に「レッドカード」を突きつけ、核脅威を続ける北朝鮮に対する間接的な警告という見方も出ている。

米戦略軍司令部は22日、ツイッターを通じて、空軍の戦闘服姿のリチャード氏が、空中給油機に同乗し、隊員の隣に座って、2機のB-1B爆撃機に給油する様子を見る動画を公開した。リチャード氏は、「たった今給油を終えた2機のB-1Bは、『躍動的な爆撃機展開戦略』によってインド太平洋地域に向かっている」と明らかにした。

18、19日に相次いで米本土を出発し、グアムのアンダーソン基地に配備されたB-1B4機のうち2機が、空中給油の現場に同行したとみられる。当時、4機のうち2機は韓半島に近い日本近隣の東海(トンヘ・日本海)上で航空自衛隊の戦闘機と合同訓練をした後、グアムに向かった。

リチャード氏は、「米国だけが世界のどこへでも戦力を投入できる能力を持っている」とし、「これはロシアや中国など強力な力を持つライバル国の挑発を抑止し、域内の平和を維持するうえで鍵だ」と強調した。軍関係者は、「中国を後ろ盾にして核で韓米を脅かす北朝鮮に対しても挑発は考えるなという暗黙の警告」と伝えた。

これに先立ち、リチャード氏は5月にも、「今でもライバル国、敵対国が米国と同盟国、パートナーを脅かす核を含む能力を開発している」とし、戦略的抑止が失敗した時の「決定的な対応」を強調した。


尹相虎 ysh1005@donga.com