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R・マドリードのジダン氏、監督復帰278日でリーグ制覇

R・マドリードのジダン氏、監督復帰278日でリーグ制覇

Posted July. 18, 2020 08:57,   

Updated July. 18, 2020 08:57

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「私の嬉しい気持ちは言葉では言い尽くせない」

レアル・マドリードの「マエストロ」ジネディーヌ・ジダン監督(48=フランス)は17日、スペインのリーガ・エスパニョーラの今季優勝が決まると、その喜びを語った。選手たちに胴上げされたジダン氏は、「欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝よりもっと嬉しい」と言い、リーグ優勝に特別な意味を与えた。

R・マドリードは同日、マドリードにあるエスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノで行われたビリャレアルとのリーガ第37戦に2-1で勝利し、今季リーグ優勝トロフィーを掲げた。この日の勝利で26勝8分3敗(勝ち点86)となったマドリードは2位FCバルセロナ(勝ち点79)との勝ち点差を7に広げ、残り1試合の結果と関係なく優勝が決まった。

マドリードは2016~2017シーズン優勝以降、3季ぶりにバルセロナに奪われたリーガ王座を奪還した。とくに、新型コロナウィルス感染症で中断してから再開したリーグ戦で10連勝を果たし、劇的な優勝達成を演じた。

欧州のメディアは、マドリードが優勝した要因としてに、一様にジダン監督のリーダーシップを挙げた。英国BBCは、「2011~2012シーズン以来のリーガ優勝を達成したマドリードの監督はジダン氏だけだ」との一言でジダン氏の能力を評価した。マドリードは、ジダン氏がチームを離れていた2年連続で、リーグ2位でもなく3位に転落する屈辱を味わった。とくに昨季は2000年代では最多敗戦となる12敗を喫し、ライバルのバルセロナとの勝ち点差が過去最高の19まで開いた。フレン・ロペテギ氏やサンティアゴ・ソラーリ氏がいずれも1年ももたずに相次いで解任され、チームは大混乱に陥った。

2016~2017シーズンに5年ぶりのリーグ優勝を果たし、2017~2018シーズンは欧州CLを制覇した後、突然辞任した。ジダン氏は、辞任の理由について「奇妙な場面だったが、チームが勝ち続けるためには変化が必要だ」と話した。2019年3月にチームの立て直しを任されてマドリード監督に復帰した時も、マドリードの復活を占う専門家は多くなかった。弱り目に祟り目で、チームの攻撃をけん引していた「スーパースター」クリスティアーノ・ロナウド(35)は、イタリア・セリエAのユベントスへ移籍した。

しかし、現役時代に最高のMFとして活躍したジダン氏のリーダーシップは、危機の中でさらに輝きを放った。監督復帰後、チームの弱点に指摘された守備の強化に力を入れた。ジダン監督は、セルヒオ・ラモス(34)を中心にフェルナンド・メンディ(25)、ラファエル・ヴァラン(27)、ティボー・クルトワ(28)、カゼミーロ(28)へとつながる堅守ラインを築いた。2017~2018シーズンに44失点を、昨季は46失点を許したマドリードだが、今季は37試合で23失点に抑え込み、欧州5大リーグで最少失点を記録している。BBCは、「ジダン氏が指揮を執ってからは、いつもマドリードの守備を弱くしていた『無神経スタイル』に変化が起きた」とし、「マドリードの守備が一段ときめ細かくなり、相手チームの攻撃陣が切り込めるスペースが減った」と評価した。

ジダン氏は、攻撃ではカリム・ベンゼマ(33)を重用することで、爆発的な得点力を導き出した。ベンゼマは同日の試合でも2ゴールを単独で決め、リーグ戦21得点で得点ランキング2位になり、ロナウドの空白を確実に埋めた。ヴィニシウス・ジュニオール(20)、ロドリゴ・ゴエス(19)ら若手のブラジル出身攻撃陣の活躍もチームの戦力を押し上げた。

主将ラモスは、「優勝のカギは監督だった。監督はマドリードと船の本当の『キャプテン』だ」と話した。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com