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8回にも球威衰えず、柳賢振がメッツ戦で8勝目

8回にも球威衰えず、柳賢振がメッツ戦で8勝目

Posted June. 01, 2019 10:22,   

Updated June. 01, 2019 10:22

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31日、ロサンゼルスのドジャース・スタジアムで行われたロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・メッツの試合。8回2死後に先発投手の柳賢振(リュ・ヒョンジン=32)がマウンドを降りると、ドジャースのホームファンたちは立ち上がって熱い拍手を送った。1点差の投手戦を無失点に抑えた投手への賛辞で、誰よりも熱い5月を送り「月間最優秀選手」に大きく近づいた柳賢振への祝福だった

この日、柳賢振は本拠地で行われたメッツ戦に先発登板し、7回と3分の2を無失点に抑える好投を繰り広げ、今季8勝目(1敗)を挙げた。7個の三振を奪う間、被安打は4本で四球は1個だけを与えた。柳賢振の好投に支えられ、試合はドジャースが2-0で勝った。防御率は1.65から1.45に下がり、メジャーリーグ全体1位を守った。規定投球回数を満たしているメジャー投手の中で1点台の防御率は、柳賢振だけだ。

「月間最優秀投手賞」にも一歩近づいた。メジャーリーグは、毎月ナショナルリーグとアメリカンリーグで一人ずつを選び、月間最優秀投手賞を表彰している。受賞者は毎月2日(現地時間)に発表される。韓国人の受賞は1998年7月の朴賛浩(パク・チャンホ=当時ドジャース)が唯一だ。柳賢振は5月に6試合に登板し5勝無敗、防御率0.59を記録した。柳賢振のライバルにあげられたマイク・ソロカ(22=アトランタ・ブレーブス)は5月に3勝無敗、防御率0.79と好成績を残したが、勝利数と防御率で柳賢振に及ばなかった。前日まで4勝で共同首位だったブランドン・ウッドラフ(26=ミルウォーキー・ブルワーズ)は柳賢振が5勝目を挙げたことで、受賞から遠のいたとの見方が出ている。

柳賢振が勝利を挙げる試合では6点以上を奪っていたドジャース打線だが、この日は柳賢振がマウンドを降りるまで1得点に止まった。張り詰めた投手戦で柳賢振は、普段とは違う投球パターンで勝利をけん引した。普段は試合序盤に速球中心で勝負に出た柳賢振だが、この日は1球目が時速117キロのスローカーブだった。キム・ソンウMBCスポーツプラス解説委員は、「最初のカーブを見て、メッツの1番打者アーメッド・ロザリオ(24)がベンチの方を見て驚いた顔をした。柳賢振が予想しなかった投球プランで臨んだので、メッツ打線の読みに狂いが出たのだ見られた」と話した。

チェンジアップの威力も相変わらずだった。全投球数106球のうち、33球(31.1%)をチェンジアップで投げ、シーズン平均(23.8%)より高かった。33球のうち8球が空振りとなり、凡打を誘ったのも6球あった。柳賢振は、「今日はチェンジアップを多く投げた。その球種に自信があったし、制球もうまく行った」と話した。デーブ・ロバーツ監督も「柳賢振のチェンジアップ感覚は本当に素晴らしい。ストライクを取ったり、必要があるときは空振りを誘導する」と話した。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com