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韓米首脳が会った日、「自力更正」で粘る金正恩氏の誤った判断

韓米首脳が会った日、「自力更正」で粘る金正恩氏の誤った判断

Posted April. 12, 2019 08:27,   

Updated April. 12, 2019 08:27

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北朝鮮は11日に最高人民会議を開き、国際社会の北朝鮮に対する制裁に自力更正で対抗するという方針を確認した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は11日、労働党会議で「自力更正の旗印」を掲げ、「制裁で私たちを屈服させることができると血眼になって誤認する敵対勢力に深刻な打撃を与えなければならない」と述べた。平壌(ピョンヤン)近郊の美林(ミリム)飛行場では軍用車両約200台が集結するなど、大規模な軍事パレードの開催を準備する動きが米シンクタンクの衛星写真の分析を通じて確認された。

金正恩氏の発言をはじめ北朝鮮の動きは、韓米首脳会談を控えて米国に向かって投じたメッセージだが、北朝鮮は依然として今後の対外戦略をめぐっては曖昧な態度を示した。金正恩氏は、核・ミサイル挑発カードはひとまず出さず、長期戦の態勢で制裁局面を突破するという意図を明確にした。その意思を誇示するために、軍隊と住民を大挙動員した軍事パレードのような対米示威も準備している。しかし、米国に対する直接の非難は自制した。交渉の局面を壊さず、米国の態度変化、すなわち韓米首脳会談の結果を待つという思惑だ。

しかし、このような北朝鮮の望みどおりに米国は応じないだろう。トランプ政権は、「非核化まで制裁維持」の原則を繰り返し強調している。ただし、多少の柔軟性を発揮する余地を残し、北朝鮮に対話復帰を手招きしている。ポンペオ国務長官は10日、制裁と関連して、「若干の余地を残したい」とし、北朝鮮の実質的な非核化措置に応じた条件付き制裁緩和の可能性を示唆した。ボールは北朝鮮側に渡っているのだ。

このように米朝間の神経戦が繰り広げられる中、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ氏は12日未明にワシントンで会い、北朝鮮の交渉復帰を誘導するための協力について議論した。しかし、北朝鮮が態度を変えない限り、米国も強硬になるほかない。まだ自制しているものの、追加制裁を通じて北朝鮮をさらに締めつけることもできる。時間は決して北朝鮮の味方ではない。今も辛うじて延命する北朝鮮が粘れば粘るほど政権と住民の苦しみは増すだけだ。